幹事クリタのコーカイ日誌2005

[ 前日翌日最新今月 ]


 
4月11日 ● 決めてから言われても。

 よく突然に言われて「聞いてないよ〜」とダチョウ倶楽部のごとき台詞を言ってしまうことがあります。「いや、まだ決まっていなかったのできちんとしてからご報告しようと思って」などと言い訳されるわけですが、それは一見相手を尊重しているように見せかけていて、実は「ガタガタ言われたくない」という意味だなと思われてしまいます。

 言われた方にしてみれば「決めてから」言われたってもう何もすることができません。後はその決定事項に合わせさせられるだけ。「その前に相談して欲しかったな」とぶつぶつ呟くくらいしかやることはありません。仕事であってもプライベートであっても、決めてから言われたらそれは相談ではなく通告ですからね。

 これからの世の中をわたっていくためには学力よりもこうしたコミュニケーション能力の方が大事です。相手の立場になって考えて、どういうタイミングで、どういう言い方で話せばうまく自分の味方についてくれるか、それがわからないと「人間関係がうまくいかない」「自分は誤解されやすい」などと言う悩みを持つことになってしまいます。その手の悩みの大半は本人のちょっとした気遣いである程度避けることができるはずなのに。

 中には「うまく話せないから、聞かれない限り話さない」という人がいますが、それではいつまでたっても人は心を開いてくれません。何もうまく話せなくてもいいんです。話さないよりは話した方がマシ。一生懸命話せば言葉以上に伝わってくる気持ちがあります。言葉が巧み過ぎるとかえって信用されない場合もあるんですから。

 もっとも、僕もこんなことがわかってきたのは最近のことです。若い頃はとにかく人に相談したって仕方ない、自分のことは自分で決めればいいんだから、と思っていました。親に対しても上司に対しても彼女に対しても一緒。でもそれで実は周りに不愉快な思いをさせていただんろうなぁ、と今になって反省しています。相談するのは自分のためではなく、相手のためという意味もあったんだということが全くわかっていませんでした。

 相手を尊重したいと思うのなら、そんな話をして余計な手間をとらせたくないなどと思わずに、早めに話をした方が良いです。早ければ早いほど、その人は味方になってくれる可能性が大です。逆にいきなり「最終通告」するのは相手が誰であれ失礼。戦争でもする気なら別ですが。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。