今日は息子の高校の入学式。昨晩、もしかしたら自己紹介を早速させられるかも知れないから考えてみたら？と息子に水を向けたのですが、さっぱり思いつかないようだったので、勝手に僕がこしらえてしまいました。

　「○○区にある△△△中学出身のクリタ××です。好きな科目は社会、好きなスポーツは野球で中日ファン、開幕戦のアレックスのサヨナラホームランはナゴヤドームでナマで見ました。部活はテニスに入ろうかと思っています。好きな作家は・・・」息子に好きな作家なんていたっけ、とここで止まってしまいました。そう言えば息子は好きなミュージシャンとかもいないなぁ。どうすんだ？

　好きな映画、好きな音楽、好きな作家。このあたりの趣味を語っておくと、その人の志向性が何となくわかります。ああ、ミーハーなんだなとか、マニアックだなとか、変態だなとか。もっとも大人になると本当に好きかどうかよりも、自分をどう見せるかという方向で考えるため演出が入ったりもしますけどね。

　僕は基本がミーハーなので、マニアックな志向性を披露されると少しひいてしまいますが、マニアはマニア同士で通じ合うものがあるので、言わないよりも言った方が友達はできやすいことでしょう。ちなみに僕は好きな作家はと聞かれたら「吉田秋生と川原泉」（「木原敏江と青池保子」でもいいんですが）と答えておきます。少女マンガやんか！と突っ込みが入れば嬉しいですが、「はあ？」と言われてしまったらすごすご退散、ですね。

　好きな映画もいくらでも挙げることができるので迷うのですが、大抵は「スティング」「小さな恋のメロディ」「転校生」を挙げます。まあその時の気分で「燃えよドラゴン」だったり「ショーシャンクの空に」だったり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だったりもしますが、基本は明るい青春映画が見ていてせつなくなれるので良いです。

　問題は好きな音楽。1980年代の洋楽（マイケル・ジャクソン、マドンナ、デュランデュラン、カルチャークラブ、ワム！など）も女性アイドル（松田聖子、中森明菜、小泉今日子など）も好きで、この頃の音楽を聴くと、毎日弾けて遊んでいた20代の自分を思い出して楽しい気分になれます。

　ただ正直言えば1970年代のフォーク＆ニューミュージック（井上陽水、かぐや姫、イルカ、アリス、チューリップ、オフコース、グレープ、甲斐バンド、荒井由実、中島みゆきなどなど）がやはり一番青春ど真ん中。すでにそれは好き嫌いを超えて自分の中に血肉となって入り込んでいるので、かえって好きな音楽として挙げるのが憚られるくらいです。

　まあ結局悩んだ末に「カラオケで歌うならサザンかな？」なんて言って逃げてしまうんですけどね。