幹事クリタのコーカイ日誌2005

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3月12日 ● 悩んで成長する女性たち。

 20代未婚で結婚にまだリアリティをいまいち感じていない女性、30代未婚で仕事バリバリ遊びもしっかりのいわゆる「負け犬」女性、そして30代既婚で子どもがいない、もしくは早くに子どもを生んでそろそろ手が離れてきた女性、最後に40代既婚でも未婚でもいいんですがそろそろ老後まで視野に入れてどう生きるか考え始めている女性。(「これって私のことね、クリタさんったらもうすぐにネタにして」と思う人もいることでしょうが、誰かを頭の中に思い浮かべて書いたわけではなく、あくまでもイメージですから。念のため)

 僕の周りにいるこうした女性たちに共通して感じることは、「元気」と「葛藤」の奇妙な共存状態です。男に比べて女性が元気だと言う話は、もうずっと長い間言われ続けているわけで、実際20代未婚だろうが30代既婚だろうが同じ条件にあれば圧倒的に男たちよりも女性の方が元気だと感じます。アグレッシブで行動力があり興味も幅広く人脈も多い。いつも同じパターンで生活している保守的な男性よりも、ずっと女性の方が新しいことにチャレンジして生き生きとしています。

 ところが、こういう女性からじっくりと話を聞くと、みなそれぞれに実は「不安」と「限界」を感じていることがわかります。仕事に頑張る女性は、いくら頑張ってもある一定ラインより上にはいけないという「ガラス張りの天井」を感じているし、結婚して家庭に入って生活を謳歌しているように見える女性も、それはある枠の中だけで与えられた自由であり楽しみであるというジレンマがあるようです。

 20代の未婚女性たちは結婚に夢よりも不安を感じている場合が多く、その最大の原因は、経済的安定と自分の自由時間を一緒に得るのがどんどん難しくなっていることを痛切にわかっているからでしょう。なにせ親世代の裕福さに比べて、これからの若い世代のほとんどは「負け組」です。ホリエモンのごときごく一部の「大勝利組」と結婚しない限りは、今の生活レベルを維持できないことがわかっているからこそ、結婚に腰が引けてしまうのでしょう。

 もっとも何も考えずにただ能天気に遊んでばかりいるか、もしくは仕事しかしていない視野の狭い男どもよりも、内面に悩みや不安を抱えつつ、それでも前向きに生きている女性の方が、面白くていいと思いますけどね。アグレッシブなゆえにかえって内面に葛藤を抱えてしまうわけですが、それがまた人間的成長につながり、話して楽しい大人な女性に成長できるのでしょうから。


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