幹事クリタのコーカイ日誌2005

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3月10日 ● ブランド品に対する価値観。

 うちの奥さんは女性が好きなファッションとかコスメとかエステに全然興味がありません。ブランドのバッグとか財布とか靴もなにひとつ持っていないし、欲しいとも思わないようです。さらに言えば趣味でビーズアクセサリーを作って間に合わせているので、アクセサリーやジュエリーにも大してお金がかかりません。

 誕生日に腕時計が壊れてしまったので欲しいと言うので、コメ兵に見に行って中古のグッチの時計をプレゼントしました。本人は「グッチなんていらない」と言うのですが、中古で全然高いものではなかったし、40代後半で玩具のような時計しているのもおかしいでしょ、ということで僕が半ば無理矢理押しつけました。

 そんな妻ですから、世間一般の奥さんと比べればお金は全然かかりません。趣味と言えばビーズと読書くらいですから本当に安いものです(まあその分、本代は惜しまずに使っていますけど)。ただ問題は、本人がブランド品に興味がないばかりに、僕がほんの少しでもブランドの高いものを買ってくるだけで「そんな高いもの買って」と文句を言われてしまうことです。

 その文句はお金を使ったこと自体に言っているのではなく、その使い道に文句を言っている、すなわちいわゆる「価値観の相違」というやつですから、なかなか埋められないものがあります。僕だってむしろブランド品にはあまりお金を払わない方です。イオンなどのスーパーも大好きな人間ですから、デパートの高級ブランド品の値段を見るといつも頭がクラクラしています。

 ただもう44才ですし、年相応に品質の良いモノも欲しくなります。美味しいものを食べれば気分が良いように、気に入った着心地の良い服を着るのも気分が良いんです。世の中にはウン万円するTシャツもあれば、1000円以下のTシャツもあります。値段は50倍違っても、その差はもちろんそこまで開きません。ドルチェ&ガッバーナのTシャツに、イオンやユニクロのTシャツは品質的には90%まで肉薄していると僕は思います。少なくとも機能的には同等でしょう。

 問題は残る10%です。オーバースペックな品質やらデザインやら「思想」やらがその10%に含まれているのですが、もちろん買う人にとってはそれよりも「見栄が張れる」ことに尽きます。そこにウン十倍のお金を出せるかどうかが「価値観」です。イオンに行けば990円で売っているようなTシャツにいくらまでなら出せるか?僕はせいぜい6000円くらいまでですが、うちの奥さんはきっと2500円くらいが限度でしょう。でも世の中には1枚のTシャツに3万円を平気で払う人もいるのです。

 普通の夫婦はうちと逆のパターンが多いと思いますが、この価値観のズレが大きいままに結婚すると、みんな苦労すると思います。と言うか、僕の周りには実際奥さんの浪費癖に困っている人が何人もいます。もっとも「無い袖はふれない」ので、浪費できるだけまだその家庭は余裕があるってことでしょうけどね。


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