幹事クリタのコーカイ日誌2005

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2月27日 ● Mっちゃんはカッコ良くない。

 この「コーカイ日誌」の人気者(?)である「Mっちゃん」シリーズを読んでいる女性の間で、どうもMっちゃんに関する誤解が生じているようなので、改めて強調しておきたいと思います。“Mっちゃんはカッコ良くありません!”。以上。

 いや、彼は本当に全然カッコ良くない、どこにでもいるような普通のオジサンです。どうも華やかな女性関係やコピーライターという職業のイメージからか、ナンパで派手でちゃらちゃらしたフェロモン過多の脂ぎったラテン系な中年男性(それこそ「LEON」で特集するような「ちょい悪オヤジ」)を想像している女性が多いようですが、Mっちゃんは少々頭髪が薄く、髭面で色白でもっさりとした典型的モンゴロイドな顔立ちです。背も高くないですし、太っているとまでは言いませんが、運動不足で冴えない中年オヤジ体型です。本当は写真を公開したいくらいなのですが、さすがに本人がそれを許可してくれません。

 ただ実際にこの「コーカイ日誌」でMっちゃんのことを読んだ後に彼に会った女性はみな口を揃えて「想像と全く違った」「普通の何でもないオヤジだった」と言います。「あの人がそんなに女性にモテるなんて信じられない」「フェロモンなんて全然感じられない」「絶対無理」「げっ!」という評価しか聞いたことがありません。散々です。

 では、なぜそんなMっちゃんが華やかな女性遍歴を重ねられるのか?本人曰く「口だよ、口。女なんて会話が上手なら落ちるものだよ」と言っていますが、本当に彼が口達者かと言うと、僕にはそれほどとは思えません。それよりもMっちゃんの取り柄は(1)ストライクゾーンが広いこと(2)迷いがなくシンプルであること(3)人畜無害に見えること、の3点にあると思います。

 ストライクゾーンの広さは何より強みです。普通なら口説かないだろう、というレベルの女性だって、貪欲に口説くのですから、そりゃ数はこなせます。「質より量」なのです。よくMっちゃんは「この間会った女はデブ、ブス、オバサンの三重苦だったよ」などと嘆いていますが、それでどうしたの?と聞くと「いや、とりあえずは口説いてみたけどね」と答えるのが常です。「怖い女と臭い女」以外はノンストップの暴走列車です。僕には絶対真似できないし、真似したいとも思いません。10代じゃあるまいし、40才過ぎたら「美味しいものを少しだけ」でしょ。

 (2)のシンプルさも大事です。女性を口説く時は一直線で迷いがないのが一番です。自分が迷っていたら余程女性側に好意がない限りは落ちるわけありません。余計なことに思いを巡らせず、ただシンプルに「やりたい」だけで口説くから、Mっちゃんは強いのです。後先考えないのは、大人としてはいかがなものかと思いますが。

 最後に(3)の人畜無害。これが実はMっちゃんのナンパ成功率向上の秘訣だと僕は睨んでいます。と言うのも、人畜無害そうに見える人というのは、普通の知り合い、すなわち職場とか趣味の仲間とかでは全く魅力的には思えません。ところが、出会いサイトとか合コンなど、女性の警戒心が強いところでは、「あ、この人は良い人そう」と思われるのはとても有利です。まず最初の壁をするりとくぐり抜けることができるからです。そうやって相手の懐に飛び込んだら、後はあくまでも「いいひと」を演じながら、安心して緩んだ心の隙間に入り込んでいくのがMっちゃんの戦法なのです。

 だからMっちゃんはカッコ良くなくていいのです。あか抜けてもおらず、お洒落でもない、それでいてバカにもオタクにも危ない人にも見えない。まるで大学の先生か町医者のような風貌だからこそ、警戒心を緩めた女性たちが次々とその毒牙にかかっていったのです。これを読んでいる女性の皆さんも、一見「いいひと」には気をつけた方がいいと思いますよ。

 

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