昨日の僕の誕生日に各方面からお祝いの言葉をいただきありがとうございました。日頃あまり連絡がない人からもこういう時に連絡を貰えると嬉しいものです。僕が誕生日とかのお祝い事が好きなのは、こうしてご無沙汰の人と連絡を取り合うきっかけになるからで、そういう意味では実際に何才になろうが構わないと思っています。

　ただ、いま仕事がやたらと忙しくて、ゆっくり誕生日だからと言って遊んでいる暇がないのが残念。なにせ今週と来週でプレゼンを７件かかえていて、毎日打ち合わせの連続。席を温めている暇もありません。こんなに忙しいのは年に一度か二度という状態で、そんな時に上司の母上が亡くなったりとか、いろいろアクシデントが発生して、さらに風雲急を告げる誕生日になってしまいました。正直、ちょっとブルーです。

　ブルーな誕生日で思い出すのは大学時代の何もなかった誕生日のこと。確か休日で大学にも行かず、祝ってくれるガールフレンドもなく、だからと言って男友達にバースデーパーティをやってもらうのも気持ち悪いので、丸一日家にいてテレビを見て本を読んで過ごしました。

　その日に僕にお祝いの言葉を伝えてくれたのはただ１件。言葉巧みに乗せられて買ってしまった英会話カセットを販売していたところから「お誕生日おめでとうございます」というバースデーカードが届いたのです。その英会話カセットの支払いは大学３年間かけて払い続けて本当に大変でしたが、唯一僕にとって良かったことは、そのバースデーカードの思い出。「オレにはこれしかないのかぁ」と、しみじみカードを眺めていたあの日は、もう２０年以上前のことになってしまいました。

　今はたくさんの人がお祝いのメッセージを伝えてくれますし、中にはプレゼントを贈ってくれる人もいないわけではありません。いくらいろいろトラブルやアクシデントが重なってブルーになっていても、ＤＭのバースデーカード一枚だったあの日よりはマシだなぁとつくづく感謝しています。