幹事クリタのコーカイ日誌2005

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2月6日 ● 渇望感。

 最近いろいろな人と話をして、こんなにも人は「渇いている」のかと思うことがしばしばあります。夫婦や恋人でありながら相手とのコミュニケーション不足に渇いている場合もあれば、自分の夢とか希望に向かって歩んでいけないことに対する不満から渇いていると言う人もいるし、心から愛しあえる人を見つけられないと言う渇きもあります。

 どの人もみな自分がもの凄く不幸だとは思っていません。それくらいのことで不幸だと思ってしまっては、もっと不幸な人に対して失礼だと感じているのです。当然、他人から見てもその悩みは「大したことじゃない」「甘えているんじゃない」と切り捨てることも可能です。しかし、だからこそ「渇望感」を抱えて苦しんでいるのです。いっそ思いっきり不幸だと自他共に認められる状態の方がかえってすっきりできるのかも知れません。

 今の日本には飢えて死にそうな人というのはほとんどいません。生命の危機に直接的に晒されることもまずありません。戦争もテロもなく、せいぜい天災がたまに襲い来るくらいです。肉体的には守られているからこそ、余計に精神的な飢餓感とか渇望感というのは高まるばかりなのだろうと思います。

 心の渇きをどう癒すのかは、まずなぜ渇いているかということをきちんと把握しないとダメですし、その上できちんと自分の不満を解消する努力をしないといけません。言うは易く行うは難し。僕自身、人からは「恵まれている」と言われることもありますが、その外面とは裏腹に心の渇きをどう癒すべきなのか、最近鬱々としています。もうすぐ誕生日が来るせいも少しあるかも知れません。こう見えて難しいお年頃なのです、って言うと、やはり甘えているようにしか思えませんね。


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