１１月末から毎晩こつこつと続けていたドラクエ８がようやくエンディングを迎えました。昔のように休日にまとめて何時間もプレイするということもなく、１日にせいぜい２時間程度遊んでいたのですが、それでも着実にレベルアップを果たし、余裕でラスボスを倒して終わることができました。もっとも、ドラクエの場合は終わってから裏ダンジョンがあるのがお約束ですから、これからはそちらを攻略することになるんですけどね。

　最後までやっておいて何ですが、今回のドラクエはちょっと物足りない出来でした。グラフィックは格段に進化したものの、ストーリーが単調で驚きが少ないし、システム的にも新味がありませんし、キャラクターにも思い入れできるほどの深みがなく、全体にただ「上手に作りました」という感じです。バランスはよく取れていると思いますが、偏っていてもいいから深い愛情を感じる部分がありません。要は作り手の「熱」を感じないのです。

　スクエアエニックスとなってから初のドラクエですし、絶対に失敗できないというプレッシャーもあったでしょうが、だからと言ってこれだけ角が取れてしまって丸められてしまっては、優等生の作文を読んでいるようなものです。合格点は出せるけど、だからと言って決して満点には近づきません。

　次作ドラクエ９はきっとまた数年後になってしまうんだろうし、それまではドラクエ６あたりをリメークしてつなぐんでしょうが、昔のドラクエを出せば出すほど、新作の物足りなさが実感できてしまうのが辛いところです。「定番」「老舗」の安心感と裏腹なマンネリとなってしまう苦悩をうまく折り合えるような新作は難しいと思いますが、それでもぜひチャレンジしてもらいたいものです。