幹事クリタのコーカイ日誌2005

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1月10日 ● 『義経』と『タイガー&ドラゴン』。

 昨夜は注目のドラマが2本ありました。ひとつはNHKの大河ドラマ『義経』、そしてそれに続いてTBSで『タイガー&ドラゴン』。全く毛色の違うドラマだけに好対照である意味、その2本を続けて見たこと自体が面白いと感じました。

 『義経』ですが、想像以上に正統的な大河ドラマでした。とにかく作り手が「王道」を意識しているのがよくわかります。台詞といいナレーションといい映像といい、奇を衒ったところが全くありません。その分「突っ込みどころ」もありません。明らかに『新選組!』とは違うんだぞと言っているようでした。

 まだ第1回なので、どうこう言うには早いかも知れませんが、恐らく若い視聴者、義経伝説に知識も関心もない視聴者は早々に見限ったのではないかと思います。せっかく金をかけて作っているのに、あまりに見せ場が少なく、とても「つかみはOK」とはいきませんでした。

 そもそも渡哲也と稲森いずみで初回を引っ張りすぎでしょう。旬の役者を出し惜しみするものではありません。冒頭の一ノ谷の合戦シーンも、暗いばかりで迫力に乏しかったし、正直この調子では先が思いやられる気がします。

 『タイガー&ドラゴン』はクドカンファンにはお待ちかねのスペシャルドラマ。『池袋ウェストゲートパーク』の長瀬智也と『木更津キャッツアイ』の岡田准一をW主演にしたコメディでまさにお得意のクドカンワールド。とにかく細かいくすぐりがいっぱい入っていて、「そのギャグは若い奴にはわからんだろう」などとオジサンがニンマリしてしまいました。

 落語の「三人起請」をテーマにしているところが、そもそも落語離れの激しい若い世代に向けたドラマとしては新鮮だし、それをうまく現実の若者の風俗文化と結びつけていて、「さすが」と感心させられました。

 主演の二人はもちろんですが、何股もかけるキャバクラ嬢役の伊東美咲の使い方が巧みで、彼女の見事なルックス&プロポーションと、その外見の割にどこか感じる純朴さというか不器用で抜けた雰囲気をうまく生かしていました。

 欲を言えば、クドカンドラマの常連をチョイ役でもっとたくさん出して欲しかったな、というところ。そこまで遊べる時間とお金がなかったのかな。今後シリーズ化されれば良いなと思います。


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