幹事クリタのコーカイ日誌2005

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1月8日 ● 悪いのはクルマじゃない。

 さて、最近ちょっと「雌豹」さんとの恋愛話もトーンダウンしてしまって面白くないMっちゃんですが、相変わらずおバカなことには変わりないようで年末にまた事件を起こしていました。

 雌豹さんではない別の女性と名古屋市内の某ラブホテルにしけこんだMっちゃん。しかし年末なので駐車場はいっぱい。仕方なく駐車場管理のオジサンにアウディのキーを預けて止めてもらうことにして部屋に入ったそうです。で、事が済んで出てきたところ、クルマのセルをいくら回してもエンジンがかからない。原因は不明。とにかくラブホの地下駐車場までJAFに来てもらってレッカーされてディーラーまで運んだそうです。

 普通、不倫で愛人とラブホに入ってクルマが故障したら何を考えるでしょう?「足がつかないように」とラブホから早く立ち去って、証拠隠滅を図ると思います。ところがそこはMっちゃん。JAFを待つ間、ラブホの支配人と修理代の交渉をしていたのです。支配人に「こういう場合は折半ですよね?」と言って口約束ながら了承させたというのです。

 それを聞いた僕たちは一斉に「それはあり得ないよ、普通しないよ」と言ったのですが、Mっちゃんは僕たちが何に対して「おかしい」と言っているのかすらわかりません。「え、どうして?だってそれまでちゃんとクルマは動いていたんだよ。それがラブホのおじさんにキーを預けたら壊れたんだから、責任はラブホにあるんじゃないの?」と言うのです。「僕は大人の対応で折半にしてやっんだ」とむしろ自慢気です。

 いや、まず責任を問う前に原因をはっきりさせないと、修理代をどちらが持つか決められないと思うし、そもそもそういうところでお金を請求しようと考えるのがヤバイんじゃないの?「どうして?僕は悪くないじゃん。だったらお金を出してもらってもいいでしょ?」いや、相手がラブホでしょ?パチンコ屋とかも経営しているチェーンでしょ?そういう相手に原因もはっきりしない故障でお金をくださいって請求するわけ?当然名前とか住所とか相手に書かされるよ、大丈夫なの?

 「え?何が悪いの?」まだMっちゃんはピンときていません。だから、僕たちは「リスク管理」の話をしているんだよ。そりゃ、相手だってMっちゃんのことを上得意だと思っているから、親切に対応してくれたのかも知れないけど、そこで関わりを持って住所や名前まで教えて、後でどういう風にその個人情報を利用されるかわからないじゃない?そのホテルがヒルトンのようなシティホテルならまだプライバシー保護にも気を使ってくれるだろうけどさ、相手はラブホじゃん。Mっちゃんは不倫していたんだよ、それをネタにどういう風にだってできるんだからさ。相手がクルマをこすったとか、明らかに悪いというならともかく、原因不明の故障でのこのこラブホに行ってお金をくださいって請求するのは、普通の小市民としては結構危ない橋を渡ろうとしているんじゃないの?

 ここまで僕たちに言われて、ようやくMっちゃんも僕たちの心配を理解したようです。それまでの勢いはどこへやら、急にしおしおと塩をかけられたナメクジの如く小さくなり、いつもの「死んだ魚の目」になってしまいました。「本当に年末からクルマでロクなことがないんだよなぁ、クルマって本当に金食い虫だと思わない?」

 と言うのも、実はMっちゃんは年末に飲酒運転をして交差点で追突事故を起こし、その時のアウディの修理代も20万円払っているのです。ただ、つくづくラッキーなことに、追突された相手の女性がなぜかそのまま走り去ってしまったというのです。お陰でMっちゃんは飲酒運転で捕まることもなく、もちろん相手への補償もしないで済んでしまったのです。普通なら免許取り消し、莫大な罰金と修理代の請求書が回ってくるところなのに。

 僕たちがいくら忠告しても飲酒運転をやめようとしないMっちゃんは、こういう時にちょっと懲らしめられた方が良いと思っているのですが、なぜか「天網恢恢疎にして漏らす」んですよね。よっぽどMっちゃんは前世で善行を積んできたに違いありません。年末に名古屋の新栄の交差点で右折しようとしてグリーンのアウディに追突された貴女、今からでも遅くないから名乗り出てください。一緒にこの男を懲らしめましょう。

 それにしても、どれもこれも悪いのはクルマじゃなくてMっちゃん自身ですから。こうして自分の行動を省みず常に何かのせいにしてきたからこそ、逆にMっちゃんのポジティブ人生は形作られるんでしょうね。羨ましいけど、絶対に真似できないし、したくもありませんが。


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