幹事クリタのコーカイ日誌2005

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1月6日 ● 冬の新ドラマ展望。

 ドラマが全体に不調と囁かれる昨今、この1月期も各局は手堅い路線でまとめてきたようで、驚くような目玉がありません。これではますますドラマ離れが進むのではないかと心配です。

 その中で一番視聴率を取りそうなのは、フジ系火曜夜9時『救命病棟24時』。人気シリーズの第3弾であり、しかも第1シリーズ以来6年ぶりに松嶋菜々子が復活、江口洋介と“大型コンビ”を組むことになったというのですから、これだけで20%間違いなしというところでしょう。

 第1シリーズの頃にはまだ若手女優の一人だったマツナナも今や視聴率を稼げるトップ女優。ドラマ内においても現実でも当時は駆け出しで江口の「相手役」に過ぎなかったのに、今回は対等以上の頼れるパートナーへと出世しています。

 注目はこのキャスティングだけではなく、首都圏に大地震が起こるという設定。「震災時の医療」がテーマになるという時期的にも興味深い企画です。脇にも香川照之、仲村トオル、石黒賢、京野ことみらを配して重厚な社会派ドラマにふさわしいキャスティングとなっています。3匹目のドジョウではありますが、企画まで目配りできていて、見てみようかなと思わせる強さを感じさせます。

 続編モノということでは日本テレビ系土曜夜9時『ごくせん』もあります。この作品で一躍出世した仲間由紀恵が今回も続投。今や人気女優に成長した仲間が原点とも言えるこの作品でどこまでパワーアップできるかが注目です。原作マンガを上手に生かした作品だけに、今回も手堅く仕上げてくることでしょう。

 同じくマンガ原作の注目作はTBS系木曜夜10時『H2・君といた日々』。原作はご存知あだち充、演出は堤幸彦。主演に山田孝之、石原さとみ。甲子園を目指す高校球児の物語ですが、いつまで山田孝之は高校生役をやるのでしょう?さすがにもう年齢的に無理があると思います。共演の若手に田中幸太郎、市川由衣、石垣佑磨、中尾明慶、田丸麻紀とそこそこ揃っていますが、それを支えるベテラン陣が柳沢慎吾、竜雷太、杉本哲太、石野真子とイマイチ重みに欠けるのは残念です。

 さて、かつての威光が随分と落ちてしまった月9(フジ系月曜夜9時)は『不機嫌なジーン』。主演に月9常連の竹内結子、相手役にはなぜか内野聖陽。共演に黄田川将也、岡田義徳、山田優、オダギリジョー、小林聡美ら。脇役はそれなりに押さえていますが、問題は主役二人、特に内野では視聴率は稼げないと思います。なぜオダジョーが相手役ではないのでしょう?きっといろいろ事情がありそうですが、内野ではテレ朝ドラマのようです。内容も大学の研究室内でのドタバタ恋愛コメディらしいので、やはりキムタクか福山雅治クラスじゃないと、いくら脚本がよくても視聴率的には厳しいと思います。

 ヒューマン路線が定着しているフジ系火曜夜10時は『みんな昔は子供だった』。定番の学校モノです。主演に国仲涼子、共演に陣内孝則、瑛太、白石美帆、筧利夫、大杉漣、風吹ジュン、そして脚本は水橋文美江と学校モノとしては実に安心感のあるキャスティング。小さな分校での若い女性教師のドラマですから、ファミリーにぴったりでしょう。

 TBS系日曜夜9時『Mの悲劇』は、この枠には珍しいサスペンスタッチの作品のようです。主演に稲垣吾郎、長谷川京子。共演に佐々木蔵之介、岡本綾、吉岡美穂、浅見れいな、伊武雅刀ら。真冬に男女の心理サスペンスというのは、企画として結構冒険ではないかと思いますが、実験的にやってみようということでしょうか?日曜日の夜にあまり暗い作品は見たくないので、僕はパスですけど。

 民放各局に目ぼしい作品が少ない中、NHKの大河ドラマ『義経』が気合が入っています。『新選組!』と180度変わって今回は王道をいく正統大河ドラマらしいので、年配の人も安心して見ることができるでしょう。若手と舞台系を多く起用した『新選組!』と違って、今回は大河でおなじみの面々による超豪華キャスト。こちらについてはまた実際にオンエアを見てから感想を書きたいと思います。


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