幹事クリタのコーカイ日誌2004

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12月19日 ● 好きな人とのコミュニケーション手段。

 たとえば好きな異性がいたとして、コミュニケーションをどう図るかと考えた時、今の時代は本当に多様な手段があります。特に会えない時の代替手段として、古い順番に郵便、電報(今は絶滅状態でしょうが)、交換日記(これも絶滅しているのかな?)、電話、PCによるメール、携帯電話、携帯電話のメールなどが一般的に考えられます。これに加えてネットを利用したチャットとかメッセンジャーとか掲示板などもコミュニケーションツールとして使われていることでしょう。

 これだけ多種多様なメディアがある時、どれを使って、もしくは組み合わせてコミュニケーションをはかっていくのかというのは大きな課題になってきます。お互いの置かれた環境や立場、さらに好みもあって、一概に「これがいい」ということにはならないのですが、難しいのは効率を追い求めると情緒に欠け、エモーショナルな部分を大事にすると実用性に劣ることがあることです。

 言い方が小難しくなってしまいました。要は電話というのは生に近い声が聞こえるわけですし、リアルタイムですから「会う」のに一番近いのですが、忙しいとゆっくり話すこともできないし、お互いの時間を合わせるのも大変です。また記録に残らないのも約束事には不便です。余計な一言をつい言ってしまっても、もう取り返しがつきません。推敲できないメディアです。

 逆に携帯のメールというのは小回りが効いてとても便利ですが、たださえ文章だけのコミュニケーションは誤解を生みやすいのに、長文を打ちにくいのでさらに微妙な心の襞が伝えにくく、思っていない勘違いを生じることがしばしばあります。冗談で言ったのにマジに受け取られて怒らせたり、謝っているのにその気持ちがちゃんと届かなかったり。感情が伝えにくいメディアです。

 昔は手紙が主流でした。50代以上ならラブレターをやり取りした経験がある人がたくさんいることでしょう。40代は家の電話で話していたと思います。みんな長電話をして話し中になるため、僕たちが若い頃は家庭にキャッチホンが広く普及していました。

 当然「好き」と告白する時も、こうした手段に頼っていました。ラブレターを渡して打ち明けるか、電話で告白するか。呼び出して会って直接言うという正攻法はあまりにも勇気がいるので、どうしても間接的な手段に逃げるわけですが、今になって振り返ると、相手を説得するわけですから会って話すのが本当は一番ですね。仕事で営業する時もまず「会う」のが基本でしょう。手紙や電話では埒があきません。

 今の若い世代はより間接的で生身を感じないコミュニケーションツールを持っているわけですから、僕たちの頃よりももっとライトにバーチャルになっているのでしょうか?僕は年齢を重ねれば重ねるほど「会う」ことが大事だなぁ、と感じるようになりました。大切な人とはとにかく会って話して息遣いとか顔色とか「気」とか感じないとダメですね。好きな異性に限らず、対人関係というのは全て基本は一緒ですが、とにかく会わないと本音が感じ取れません。まあだからこそイヤな人嫌いな人とは余計に会いたくないんですけどね。わかりたくないことまでわかってしまうから。


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