幹事クリタのコーカイ日誌2004

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12月16日 ● 騙してくれるうちが華かも。

 クリスマスが近いせいで街が華やいできました。それに伴ってか、デパートで、居酒屋で、電車の中で、職場で、いろいろなところで若い女性が華やいだ声を出している場面に遭遇します。もちろん状況はそれぞれに様々ですが、特に男性と一緒にいる場面での女性の「嬌声」はしばしば「媚び」を含んでいて、オジサンとしてはその媚びの裏にある女性の企みはなんだろうと、ついついその女性を観察してしまいます。

 いかにも「ラブラブ」というバカップルの女性は、バカっぽくラブラブぶりをアピールしながらその実、他の女性を牽制しているように感じます。見るからに金を持っていそうなオヤジと何かを狙っているような顔をした女の組み合わせの場合は「どっちもどっち」だなぁと思い、そろそろ結婚を決めたいと焦ってそうな年頃の女性が必死さを押し隠すようにしてまとわりついている場合は「それじゃあますます男が逃げるぞ」と同情してしまいます。

 辛そうに見えるのは営業している女性。それも水商売ではなく昼間のオフィスで得意先を相手に仕事している女性が、必死になって笑っている姿に「じーん」となってしまいます。「今度飲みに行こうよ」「良いですねぇ、美味しいお店教えてください」(行きたくねえよ!)「どういう店が好きなの?」「わたし、こじゃれた店よりも庶民的な居酒屋とかの方が好きなんです」(オヤジに合わせてやっているだけだよ!)「へー、安上がりだね」「ええ、お金のかからない女だって言われます」(安く見るんじゃねぇ!)というような営業トークをしている女性の会話を横目で見ていると、思わず健気で涙が出てきそうです。

 自分の利益のために「媚び」ているならともかく、仕事で「媚び」なければならない立場というのは、まだ経験の浅い女性にはストレスでしょうし、時には屈辱的な気分になるのではないかと想像してしまいます。もちろん、そんな想像は「オヤジのロマン=妄想」で、実は当の女性は結構割り切っていて平気だったりするかも知れませんが。そうだとしてもそうやって頑張っている女性はやはり心の中で応援したくなります。

 それにしても若い女性の言動の裏に潜む「媚び」と「計算」を敏感に感じるようになったのは、やはり自分が年齢を重ねてきてしまったからでしょうか?それも単に経験を積んだということよりも、自分にそういう媚びを売るような女性が少なくなり、冷静に観察できるようになったせいかも知れません。素直に女性の言葉を信じ、あっさりと騙されていた若い頃が懐かしいです。今はむしろ「騙されたい」と思っているくらいです。金を力も持っていないオジサンは騙す価値もないですからね。


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