日曜日は久しぶりに講演会でした。と言っても聴きにいったわけではなく話に行ったのですが。以前に講演したのが去年の秋ですから、1年ぶりの講演です。今回は中学の同級生に頼まれて、彼女の書道の先生が本を出した出版記念パーティの余興（？）としての講演です。

　書道と僕の専門の広告では全く接点がないので戸惑いましたが、向こうとしても、単に楽しい話が聞ければ良いということだったので開き直って難しい話はせず、なるべく広告に関する楽しい雑学的な話をしてきました。

　聴衆は当然先生のお弟子さんたちが中心で、その数なんと約150人。内輪の会だと思っていたのに、随分と大きなホテルの部屋にぎっしりと聞き手がいたのでちょっとびっくりしてしまいました。しかも書道をちゃんとやっている層というのはかなり年配の人が多いのです。主体は中高年の奥様、それに定年後に書道を始めた男性。僕の中学の同級生は44才ながら「若い人」に入るわけで、当然同級生の僕もオーディエンスの子どもくらいの年齢になってしまいます。

　広告の話を始めると、どうしても専門用語はカタカナのオンパレードになります。しかし、50才以上の人たちにカタカナばかり使っていると「わからない」とそっぽを向かれそうだったので、なるべく平易な日本語にして話をしたつもりでした。メディアリテラシーとかコンプライアンスとかの話もしたのですがどこまでわかってもらえたことやら。

　ただ全体にかなり反応は良かったので、ノリノリで話していたら予定の１時間を軽くオーバーしそうになり、最後はかなり駆け足で締めくくったのが残念でした。本当はタレントの裏話とかすると受けが良いのはわかっていたのですがそういう余談はかなりカットしてしまったので。

　その後の懇親パーティでも随分と多くの人から挨拶されて「面白かった」と言われて、気持ちよく「先生気分」を満喫してきました。その上、少ないながらも講演料までいただいてしまい（まあタダじゃさすがにやりません）、何かと入り用なこの時期にありがたい話でした。

　えー、50〜200人くらい集めてちょっと1時間程度の座が持つイベントを考えている人、格安で広告の与太話しますよ、なんて営業したりして。