幹事クリタのコーカイ日誌2004

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10月18日 ● 1勝1敗だが五分ではない。

 第1戦を緊張でカチカチになってしまい、自ら墓穴を掘って負けた中日でしたが、第2戦はその硬さもほぐれていつもの自分たちの野球を取り戻しました。井上のダイビングキャッチに象徴される守備に、3回と7回のあの集中打は、まさに今年のドラゴンズ野球です。

 これで両軍はそれぞれエースを立てた試合を落として1勝1敗となったわけですが、しかしその内容は五分ではありません。明らかに中日の方に分があります。何と言ってもこの勝利で流れを引き寄せ勢いに乗ったということが一番。かつてV9時代の巨人・川上哲治監督は偶数戦を重要視したと言いますが、今回のように1勝1敗なら2戦目を取った方に流れが来ているわけですし、3勝3敗でも6戦目で勝った方が勢いに乗って最終戦を迎えられるわけです。偶数戦必勝の法則です。

 それにエースで負けたと言っても内容が違います。川上は決して打たれて降板したわけではありません。2失点でしたが内容は悪くありませんでした。守備に足を引っ張られた部分もありますし、打線の援護があれば十分に勝てる投球内容でした。

 しかし松坂は違います。理想的に打線が得点を重ねてくれたのに、それを自らぶち壊してしまいました。しかも押し出しはするし、死球は続けるし、渾身のストレートを打たれるしで、全くの自滅です。たださえ大一番に弱いと言われているだけに、昨晩の敗戦がシリーズ中ずっと尾を引くことは十分に考えられます。

 こうなると中日としては所沢での3戦は2勝1敗なら勝ったも同然、1勝2敗で名古屋に戻ってきても十分に勝機があると考えていることでしょう。あれだけ球数を投げてしまうと、松坂の登板はどうやってもまた名古屋ですが、川上は中4日で第5戦でもいけるし、第6戦なら中6日と万全です。

 50年振りの日本一に向かって、まずは上々の1勝1敗。来週末が今から楽しみです。


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