幹事クリタのコーカイ日誌2004

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10月14日 ● 『ラストクリスマス』第1回。

 今秋のドラマで一番の注目は何と言っても『ラストクリスマス』です。『東京ラブストーリー』のスタッフを再結集して、かつてのトレンディドラマの復活を目指しているという話ですが、果たして今の時代にどう受け止められるのか興味がわきます。

 第1回を見た限り、本当に「ベタ」と言っても良いくらい典型的な当時のままのラブコメディでした。ワム!の主題歌まで含めて、「なつかしい〜!」という感じはしますが、これでいまの20代女性に受けるのかちょっと疑問を感じてしまいました。

 そこで思い出すのがご存知『冬のソナタ』です。冬ソナがバカ受けしたのは、今の日本に失われてしまった古典的でピュアな恋愛ドラマだったからと言われています。『ラストクリスマス』も、日本版冬ソナを目指して、20代だけではなくワム!で青春時代を過ごした30代女性も取り込もうとしているのでしょう。

 多様化する価値観を単純に世代だけで切り取ることは難しくなってきています。全ての20代に受けるドラマが作りにくくなってしまった以上、20代〜40代まで広くターゲットを取って、その中である一定の志向をもった層を狙うというのが、冬ソナに学んだ今回の『ラストクリスマス』のマーケティングなんだと思われます。

 それにしてもこのドラマ、お手本通りに進んでいくんだとしたら、後は何を見たら良いのかわかりません。なにせキャスティングと第1回のストーリーを見ただけで「こうなってこうなって最後はこうなるんだろうな」と思われてしまうような内容だったからです。まあストーリーがわかっていても、台詞とかキャラクター造形の完成度が高ければ決してつまらないというわけではないんですけどね。

 第1回では矢田亜希子が「そんなに立派な恋愛ばかりしてきたんだ」と織田裕二に言うと、織田も矢田に「君は本気で人を好きになれないんじゃない、君が人に本気で好かれていないだけじゃないのか」(台詞はうろ覚えなのでいい加減です)と言う、その厳しい言葉のやり取りはちょっと良いなと思いました。

 こういう恋愛の本質を突いた台詞が毎回飛び出すようなら、このドラマも捨てたもんじゃないと思います。ホント、“立派な恋愛”なんて聞くからにつまらなさそうですもんね。

 そうそう、昨日書いた風邪の方は少し回復に向かっています。各方面からご心配いただきありがとうございます。最近情けない話ばかりで申し訳ありません。


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