さて、昨日の続き。話はまだ金曜日のことです。有明コロシアムでデントと「マブダチ」になってすぐにお台場のアクアシティに。外はかなりの雨。タクシーに乗り込むまでに相当濡れてしまいました。迷いながらようやく店に到着。先発していたサークルのメンバーとうようよさんが早くも盛り上がっていました。

　忘れないうちに土曜日のＡＩＧオープンのチケットをうようよさんに渡し、早速宴会モードに突入。生ビールをがんがん飲みながら（うようよさんはウーロン茶でしたが）テニスの話で盛り上がります。「プチオフ」と言っても、サークルメンバーが僕を含めて６人もいるのでオフらしい話などあまりせずに、どちらかと言うとテニス仲間の飲み会そのまま。うようよさんもすっかり馴染んで楽しんでいる感じで、もうこのまま来週からうちのサークルでテニスすれば、というノリでした。

　店の窓から雨に煙るレインボーブリッジが見えます。店の中ではテニスと名古屋ローカルな話と名古屋弁が飛び交い、その景色と話のアンバランスさがまたいとおかし。23時過ぎまで大いに盛り上がり、うようよさんと明日も会えるといいね、と言いながら（結局会えませんでしたが）豪雨の中を新木場駅で別れました。

　で、その翌土曜日。天気予報では夕方から夜にかけて台風は関東地方に上陸ということ。こりゃマズイなぁ、と呟きながらも有明コロシアムに。試合は男女のダブルスと男子シングルスが準決勝、そして女子シングルスは決勝。２試合目のシャラポワが登場した女子シングルス決勝が一番の注目。しかし、試合は6-0、6-1とシャラポワの圧勝。すごい数の報道陣も試合が終わると潮が引くように消えてしまいました。３試合目にはデントが登場して苦戦しながらも決勝に進み、４試合目はヒューイットとノバクが登場。珍事はこの試合で起こりました。

　１セットオールで迎えた３セット目の途中から、屋内の有明コロシアムの一角で雨が降り始めたのです。最初は「なんだ？」という感じでしたが、そのうちにかなりひどく雨が入ってきてコートを濡らします。観客席では傘を差しています。試合は当然中断。松岡修造がいろいろと話をしながら場をつないでいますが、あまりのことに観客も怒るよりも笑ってしまいました。

　多分、この時間帯が東京で一番雨がひどかった時なのでしょう。外を見に行ったら本当に雨が滝のように落ちてきていて、こりゃコロシアムの中にいるのが一番安全だなと思いましたからね。

　雨がやんでからは試合もサクサク進みましたが、今度は電車が動いているかどうかが心配になってきました。そうじゃなければ帰れません。で、京葉線や新幹線が動き始めたという情報を得てから有明を出発。外は雨もやみ静かでしたが、あちらこちらに台風の爪痕がくっきりと残っています。

　僕は幕張でもう１泊することになっていたので京葉線が動けばそれで良いのですが、土曜日に名古屋に帰る予定だったＫ上、Ｋ藤の２人はそれぞれ別の選択をしました。一人は木場のカプセルホテルを確保し、もう一人は予定通り新幹線で名古屋へ帰ることに。さて、運と勘が良いのはどちらだ？

　深夜、動き始めたはずの新幹線がまた新横浜で止まってしまったのを、僕は幕張のホテルのテレビで見ながら「可哀想に」と思いつつ笑ってしまいました。なにせまだ新横浜ですからねぇ。名古屋ははるかに遠いし、かと言って在来線が動いていなければ都内に戻ってくることもできないし。人生、やはり分かれ道ではよく考えて道を選ぶべきですね、Ｋ上くん。