幹事クリタのコーカイ日誌2004

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10月1日 ● ゴジラ松井の地道な成長。

 ヤンキースの松井秀喜が30本塁打を記録しました。昨年の16本から比べると大きな成長ぶりです。しかも打率もほぼ3割、打点は昨年に続いて100打点をクリアしています。3割30本100打点と言えば、十分に主軸の働きです。さすがにヤンキースで4番を任されるだけのことはあります。

 イチローの大記録挑戦の陰に隠れ、しかもシーズン当初は松井稼のこともあって、今年の松井は1年を通じて余計なプレッシャーがかからずノビノビと野球ができたことでしょう。しかも2年目でメジャーの野球にも慣れ、相手のピッチャーのこともわかるようになったので、今年数字が飛躍するのは当然予想はできました。それでもこれだけの数字を残したのは立派なものだと思います。

 松井は堅実で真面目な人間なのでしょう。それは高校時代の敬遠騒動の頃からわかりました。普通の高校生があんな目にあって、あれだけ堂々と大人な振る舞いをできるものではありません。プロ入りしてからも無理せず着実に自分の実力を蓄えていき、メジャー挑戦前には50本塁打、三冠王を狙えるほどの大打者になりました。もう少し日本にいたら、野村や王や張本、落合らの記録に迫り追い越すような大記録を樹立していた可能性も大きいと思います。

 確かな地盤を築きながら一歩ずつ着実に前へと進んでいく松井のようなタイプは、期待を大きく上回るような活躍をあまりしないので、どうしても新庄のような派手さに欠けます。松井は巨人に入団したから注目度が高いのですが、もしパ・リーグにいたら目立たない地味な大打者として君臨していことでしょう。

 しかし、派手なパフォーマンスがない代わりに、松井には大崩れしない安定感があります。一度掴んだものは離さない、裏切らないというタイプです。松井はまだこれから10年はメジャーで活躍できることでしょう。きっと毎年毎年安定した数字を残し、気がつけば随分遠くまでいっていたという感じになるんじゃないかと思います。


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