ここ２日の間にメールの不通が２件も判明しました。ひとつは２ヶ月以上前にこちらが送ったお祝いメールが届いていなかったため、この間ずっと「無視された」と思われていて、電話してようやくそれが判明、誤解が解けました。もうひとつは知り合ったばかりの相手からのメールが続けて２通もこちらに届いておらず、「いい加減な人なのかな」と思っていたところ、間に入ってくれた友人のお陰でようやく不通が確認できました。

　どちらも取り返しのつかないことにはならずに済みましたが、ひとつ間違えれば結構人間関係にヒビが入るようなことです。メールのない時代なら多分電話で連絡を取り合ったので、こういう誤解を招くようなことにはならなかったのですが、とりあえずメールの方が気楽なのでメールで全てを済ませていると、気づかない間にとんでもないことになっている可能性があります。

　実際、過去にも何回もメールが届かなかったことがあります。まだ届いていないことが確認できればマシですが、お互いにそれと気づかないままに放置されているメールもかなりの数にのぼることでしょう。「失礼な奴だ」なんて相互に勘違いしていたら不幸ですし、そのメールが届かなかったために破局を迎えたカップルもいるかも。もちろん、メールが届かなかったお陰で助かったことだってあるかも知れませんが、確率的には届くべきメールが届かないことで起きる不幸の方が圧倒的に多いことでしょう。

　これだけメールが普及して、コミュニケーションの相当分をメールが担っていることを考えると、このメールの不通問題ももう少し何とかならないかと思います。もちろん全てがネットワークのせいではないでしょう。送ったつもりで送ってなかったとか、届いていたのに気づかずに消去してしまったとか、メールアドレスや設定が間違っていたとか、そういう人的ミスも多分にあるとは思います。

　それでも昔のパソコン通信のメールのように、読んだか読まなかったかの確認ができるようになれば、こうした事故も激減することでしょう。技術的に難しいことなのかも知れませんが、メールを社会インフラとして考えた場合、何とかすべき時期に来ているのではないかと思います。