幹事クリタのコーカイ日誌2004

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8月19日 ● 北島も凄い、イチローも凄い。

 北島の200メートル平泳ぎの金メダルはまさに圧勝でした。スタート直後から飛び出して、最後まで全く危なげなく泳ぎ切っての優勝。見ている方も泳いでいる本人も100メートルの時とは違って冷静に、そして安心して金メダルを獲得したという印象です。

 もちろん、泳いでいる本人や周りのコーチなどはそんな気楽なものではなかったのでしょうが、ただそういう余裕を感じさせる日本人がいることが驚きです。かつてオリンピックという大舞台で、これほど安定感のある戦いぶりを見せたアスリートが何人いたことでしょう?常に実力がありながら「精神的に弱い」と言われ、「プレッシャーに負けた」と評されてきた多くの日本人とは全く違う印象です。

 強いて似た印象のアスリートを探せば、マリナーズのイチローがそれに当たると思います。いままた絶好調を続けるイチローは8月の月間打率が5割を超えているとか。毎日複数安打を記録して、もはや日本だアメリカだというレベルを超えて、歴史的な大打者になろうとしているようです。

 松井秀はアメリカのスタンダードに必死になって合わせようと努力して、ようやく最近それがアジャストしてきてメジャーリーガーらしくなってきました。松井稼は日本のスタンダードをメジャーに持ち込み、そこにこだわって戦っているので、アメリカのスタンダードとのズレに苦しんでいるように感じます。

 彼らに比べるとイチローは日米のボーダーを超越しています。彼のスタンダードは彼自身の中にある感じです。イチローのスタンダードにフィットさえすれば、ヒットはいくらでも打ち出の小槌のごとく打てるという印象です。

 北島も凄い、イチローも凄い。世界がスタンダードではなく、自分自身がスタンダードとなって世界を引っ張るような、こんな日本人がもっと登場してきて欲しいと思います。


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