幹事クリタのコーカイ日誌2004

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8月18日 ● 体操ニッポン復活。

 まさかと思いましたが、見事に男子体操で日本が団体優勝を果たしました。モントリオール五輪以来28年振りの快挙。かつて無敵を誇った「体操ニッポン」が復活を果たしたのです。

 若い人にはオジサンがこうして興奮している意味も、また感慨も理解できないかも知れません。僕たちが子どもの頃、本当に日本の男子体操は少年達のヒーローでした。圧倒的に強い日本の体操陣は、オリンピックのたびに憎いソ連と競り合っては撃破し、日本に大量の金メダルを供給してきました。

 1960年のローマから1976年のモントリオールまで5連覇を果たした男子体操でしたが、その最盛期はメキシコ、ミュンヘンの頃だったと思います。個人総合で2連覇を果たした加藤沢男を始め、監物、中山、笠松、塚原ら、誰が勝ってもおかしくないエースばかりのラインアップ。今の巨人やヤンキース、レアル・マドリードのようなものでした。

 特に塚原光男の「月面宙返り」は少年たちの間で流行語となりました。地上ではとても真似できないので、プールの中でくるくる回って「ムーンサルト!」なんてやっていたことを覚えています。

 その後、日本の体操は長期低落傾向に陥ります。特にアトランタでの10位という惨敗はショッキングでした。ロシアや中国だけならともかく、聞いたこともないような国にまで遅れを取る日本の姿は、子どもの頃のヒーローが地に墜ちた姿だったのです。そのヒーローが復活した、これが我々中年世代が興奮する要因なのです。

 今回のアテネ五輪は体操に限らず日本の「お家芸」と呼ばれた種目が元気です。本家柔道は次々と金メダルを獲得し、さらにまだ井上、阿武、上野ら世界チャンピオンが控えています。水泳ニッポンは戦前の話ではありますが、特に平泳ぎは戦後も田口や岩崎恭子など金メダリストを輩出してきた「お家芸」です。北島はまさに正統な「水泳ニッポン」の後継者です。

 そしてまだ競技は始まっていませんが、今回はレスリングも期待できます。これまでの五輪で日本が獲得してきたメダルの大半は、体操、水泳、柔道、レスリングの4種目。その全てが元気なのですから、見ている方も力が入ります。まだまだ寝不足の日々が続きそうです。


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