幹事クリタのコーカイ日誌2004

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8月17日 ● 据え膳を食べるか食べないか。

 あるサイトを読んでいたら、付き合っている男性に対して女性がヤキモチを妬いている話が書いてありました。ヤキモチというのは素直に表現するのが憚られたりしますから、つい匿名のweb日記に思いのたけをぶつけてストレスを発散してしまうのかも知れません。

 で、思い出したことがあります。昔、僕が付き合っていた女性のヤキモチの妬き方が僕の発想と違っていてとても興味深かったのです。その女性は僕がある女性(仮にA子さんとします)を気に入っていたとして、それに気づいても、相手のA子さん自身に彼氏がいたりして、僕に全く興味がないとわかると全然妬かないのです。僕がいくら「A子さんは本当に可愛いよなぁ」なんて言っても「相手にされなくて可哀想ねぇ」と言って笑っているだけ。

 ところが僕は全然興味がないB子さんが僕に少し好意的な素振りを見せると、彼女は俄然牙を剥くのです。それはいわゆる「縄張り」を荒らされたことに対する防衛反応だとは思っていたのですが、僕が興味がないのにどうしてヤキモチを妬くのかが実に不思議でした。A子さんの場合は僕の責任ですからヤキモチを妬かれても仕方ないけど、B子さんの場合は僕が悪いわけじゃないのにどうしてヤキモチを妬くの?おかしいじゃん、と思っていたのです。僕なら逆に彼女が好意を持っている男性がいたらヤキモチを妬きますが、彼女に言い寄る男がいてもタイプじゃないと安心しています。

 ところが彼女の言い分は違いました。A子さんはその気がないから、僕がいくら「良いなぁ」と言ってもどうにもならないから安心、でもB子さんにはその気があるから、僕の気が変わればすぐにくっついてしまうから不安なんだそうです。

 つまり可能性の問題として彼女は捉えていて、A子さんが僕に対してその気になる確率よりも、僕がB子さんに対してその気になる確率の方がはるかに高いと思っているわけです。要は「男は据え膳食うものだから」と言う発想ですよね。女に誘惑されたらイチコロでしょ、と彼女は考えているようでした。信用されていないのです。

 確かに彼女の考察はある側面では当たっていると思います。僕が彼女に対してヤキモチを妬く場合も、逆のように見えて、実は男女の関係で言えば同じことで、女性が好意を持っている場合は危ないと判断しているわけですから。

 ただ僕もそうですが、男には追いかけるのが好きなタイプもいて、女性から積極的に来られるとちょっと引いてしまう場合もあります。僕がとっても弱っていて、そのタイミングで優しくされるとフラフラとなる可能性は否定できませんが、基本的に据え膳はお腹を壊しそうなのであまり食べないタイプなんです。何でもかんでも「いただきます」なんてしませんでした。

 まあ昔の話ですけどね。今はタダの中年男になってしまいましたから、据え膳自体があり得ないのでヤキモチも何もありません。妬いたり妬かれたりなんて話があるだけでも羨ましいです。


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