会社の後輩のＳ井くんがランチの時に「最近クリタさん物欲全開ですよね」と言いました。確かにここで「腕時計が欲しい」「フレグランスを買った」「バーゲンで服を買った」「シルバーアクセも買おうかな」と書いてきましたから、なんだかアレもコレも欲しいクンに見えるかも知れませんが、実際には腕時計もアクセサリーもまだ買っていません。服だってバーゲンで買った、しかもブランドものではない安い服ばかりです。

　僕の物欲が花開く時に買うのはやはりクルマとかパソコンとかテレビとかカメラとか、いわゆる「男の子」が好きなモノです。数万ではなく１０万円単位（クルマは１００万円単位ですが）になることが多いので、欲しいから、気に入ったからと言っておいそれとは買えませんが、ただ買う時はそれなりに値の張るものを買います。

　ところが今買おうとしているモノは腕時計を除けば１万円前後のものがほとんど。もちろんその代わり数はいくのでトータルすればそれなりの金額にはなるのですが、あまり深く考えずに買えるのでひょいひょいと買っているだけです。そもそも僕が一番金をかけるのは、昔からモノではなく、本と旅行と交際費、つまり「経験」ですし。

　もちろん本当は服だってファッション誌で紹介されているようなモノを買えばビックリするような金額になりますが、貧乏育ちの僕は服に大金をかけることに罪悪感があるのです。シャツの上限は１万円、靴の上限は２万円、ジャケットの上限は３万円てなもんです。もちろん、それは上限ですから、実際に買っているのはそれよりも安いモノばかり。だからとてもバーバリーとかアルマーニとかのブランド服で身を包むことなどできません。

　身に付けるもので金を惜しまないのはメガネとテニスグッズくらいですね。どちらもすでに自分の人生においてなくてはならないものですし、付き合いも長いので、モノの良し悪しがある程度わかるようになっています。そういうモノには納得してお金が払えるのです。それとも、納得しないとお金が払えないというのも貧乏性なんでしょうかね？