福井県の災害復興に役立ててと、２億円の宝くじあたり券を匿名で寄付した人がいるそうです。すごい人です。なかなかできることではない、なんてレベルではなく、まずできる人はいないだろうと思います。

　もし仮に自分が２億円の宝くじが当たったら。こんなラッキーは人生に一度だろうと大喜びし、次に余計な寄付の依頼なんてこないように内緒にします。この時点ですでに寄付をしようとは考えていません。とにかく何を買おうかということで頭がいっぱいになりそうです。

　もしその時に天災にあって困っている人たちを見たら「可哀想だな」と思うかも知れませんし、その時に２億円のうち１０万円くらいは寄付してもいいかな、くらいは考えるかも。でも、冷静に考えて１０万円も寄付するなんて、ちょっと待て待て、なんて思って１万円くらいに減額しそうです。

　確かに宝くじなんて自分で汗水流して稼いだ金ではないのですから、元々ないものだと考えてポンと寄付しようと思う人もいることでしょう。しかし、自分で稼いだ金だからこそ寄付できて、転がり込んできた金だから逆に執着しそうな気もします。宝くじが当たったことがないので、それはわからないのですが、いずれにしても福井県はその２億円を有意義にきちんと使ってそれを公表すべきです。寄付してくれた人に対する責任として。