幹事クリタのコーカイ日誌2004

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7月23日 ● 「三高」から「三低」へ。

 バブル期、女性が理想とする結婚対象の男性は「三高」と呼ばれていました。「高収入」「高学歴」「高身長」。とてもわかりやすい「成り上がり志向」です。三高男性を掴まえていま「勝ち犬」生活をエンジョイしている30代の主婦も多いことでしょう。僕の周りでも完璧な三高ではなくても、「二高一中」程度の男性を掴まえた女性はたくさんいます。

 しかし、時代は変わりました。三高男性はブランド品と一緒ですから、見た目は良いし友人には自慢できるものの、その弊害も目立つようになってきたのです。つまりブランドものにありがちな扱いにくさ、傲慢さ、高コストなどです。

 三高男性はプライドが高いので結婚してからも気を遣いますし、何かと面倒も見なければならないので維持に手間がかかります。パッと見にモテるので浮気もします。その上、このご時世、バブル期には派手だったかも知れませんが、内実は結構苦しかったりもしています。

 で、そんな反省を元に、今の女性が望んでいるのは「三低」の男性だそうです。すなわち「低姿勢」「低リスク」「低依存」。「低姿勢」とは奥さんを大事にするレディファーストな男性、「低リスク」とは安定した職業に就いていてリストラなどの危険性が低いこと、そして「低依存」とは妻を束縛せず自由にさせてくれること。

 つまり世の中の若い女性は「自由気儘」に生きる良さを体験してしまったので、今さら男のために我慢したり尽くしたりなんてまっぴらゴメンだと考えているのです。

 身長が高くても、結婚してしまえば嵩高くて邪魔なだけ、収入があっても自由に使わせてくれなければ意味はないし、学歴が高くてもプライドばかりで実際に生きていく知恵もなければ家事ひとつできないようで何の役にも立ちません。

 女は男の「金」と「力」に惚れると思っていたら、いつの間にか時代は変わっているのです。女は男についていくだけの存在ではなく、むしろ男を引っ張り回すようになりました。ただその引っ張り回しやすい男とは単に「弱々しい男」ではありません。むしろ「優しい男」「度量の大きい男」だからこそ、女性を掌の上で遊ばせておけるような芸当ができるのです。「三高」だろうが「三低」だろうが、女性の男を見る目の厳しさは変わっていないということでしょう。


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