幹事クリタのコーカイ日誌2004

[ 前日翌日最新今月 ]


 
7月22日 ● クルマ好き、時計好き、女好き。

 会社の派遣社員のU井ちゃん22才は、お母さんから「クルマ好き、時計好き、女好きの男は選ぶな」と言われたそうです。広告代理店に娘を送り込む母のアドバイスとしては的確です。確かにクルマ好きと時計好きは重なる場合が多いという話を聞きます。高級クルマ雑誌(NAVIとかENGINEとか)では、時計の特集もよくしていますし、僕の周りを見渡しても、時計好きな人は大抵クルマにもこだわりがあります。

 で、クルマも時計も好きな趣味人は、持っているクルマと時計で自分を表現しているという感覚みたいです。こういうクルマに乗って、こういう時計を選ぶオレ、みたいな。クルマはベンツEクラスで時計はロレックスデイトナという歯医者とか。クルマはボルボV70で時計はオメガスピードマスターというスタイリストとか。クルマはポルシェボクスターで時計はパネライルミノールGMTというホストとか。クルマはジャガーXタイプで時計はIWCポートフィノという広告マンとか。いや、全部適当に言ってるだけですけど。モデル探しをしないように。

 ただこういうモノ選びをする時に、本当に趣味を極めたような人は自分のこだわりだけで選択できるんでしょうが、一般人はやはりついつい「女性受け」も考えてしまいます。もちろん、自分なりの考えとか好みとかもあるんですが、そこに「女性に受けるか」「これを持っていればモテるか」という基準も入り込んでくるんですよね。高い買い物ですから、それくらいの付加価値がないと悔しいです。

 その昔、ソアラやプレリュードのような「デートカー」と称されるクルマが絶大な人気を博したことがありました。僕がまだ独身だった頃です。僕は当時なんて軟弱なクルマだ、と思ったくせに、とっととプレリュードを購入したものです。独身ですから硬派なスポーツカーよりも軟派なデートカーに節を屈したのです。

 今乗っているクルマも「不倫仕様」と陰で(表でもか)揶揄されていますが、いくら家族がいてもミニバンに乗りたくないのは、実用性だけではないところでモノ選びをしたいからです。「女性受け」というのは言い換えれば「色気がある」ということです。機能や実用だけではないエモーショナルな部分を大事にする気持ち、それが「女性受け」につながるんじゃないかと思います。

 と、言うのは、あくまでも詭弁ですね。ええ、わかってます。それでもどこかモテたいんです。クルマも時計も女も好きな男は世の中にたくさんいます。逆にどれも嫌いな男はきっと女を喜ばせることなんか考えない面白みのない自分本位のつまんない奴だと思います。僕はそう信じたい。U井ちゃんもお母さんの教えを守っていくとなると大変です。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。