この夏ドラマでとりあえず第１回を見たのは『世界の中心で、愛をさけぶ』『ウォーターボーイズ２』、そして『人間の証明』です。後は『逃亡者』も見るつもり。で、その感想はというと、全体に「まあまあ」ってところでしょうか。

　まず『世界の中心で、愛をさけぶ』は、思ったよりも引き込まれました。演出の堤幸彦がうまいですね。それと亜紀役の綾瀬はるかが魅力的です。ただ僕は高校生の青春ドラマに元々はまりやすいので、ちょっと割り引いて考えないといけないかも。映画でもドラマでも青春している高校生を見るとグッときちゃうんですよねぇ。

　同じく高校生の青春モノである『ウォーターボーイズ２』。映画やドラマ第１作に比べると、ちょっとパワーダウンしているかな、という印象です。やはり続編で前作を上回るのは至難の技でしょう。

　それと今回の設定は大昔の青春ドラマ『おれは男だ！』を彷彿とさせます。かつての女子高で今は共学、でも相変わらず女子の強い高校に転校してきた男子高校生が部活を通じて頑張るというところや、同級生とすぐ隣に住むという設定も一緒。まあ今どき森田健作の「よしかわくんっ！」を覚えているのは中年以上なので、ターゲットの若者には関係ないんでしょうけどね。

　そして昨晩の『人間の証明』。この枠でヒットした『白い巨塔』と同じく、古い原作を現代版にリメークして見応え十分という感じです。池内博之の黒人役は無理がありましたが、豪華キャストでスケール感とリアルさはしっかり感じます。

　ただ緒形拳とか松坂慶子とか重みのある役者が連なっている割には、竹野内豊がひとりで頑張っているという印象なのは残念。初回だから仕方ないのかも知れませんが、逆に初回だけにもう少しそれぞれに見せ場を作ってやるべきだったんではないかと思います。

　以上３作とも２回目以降も見る気にはなっていますが、ビデオに録ってまで見たいかどうかと言われると、まだちょっとわかりません。火曜日の『ウォーターボーイズ２』は大抵家にいるので大丈夫ですが、木曜日の『人間の証明』と金曜日の『世界の中心で、愛をさけぶ』は、飲みに行っちゃう可能性も高いので危ないです。特に金曜日はピンチ。連ドラを見続けるには、やはり曜日が大事だと思いました。