幹事クリタのコーカイ日誌2004

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7月7日 ● ビジネスチャンスとしての七夕。

 七夕というのは随分我々にとって馴染み深いイベントだと思います。子どもの頃はみんな必ず笹に願い事を書いた短冊をぶら下げたものでしょう。夏のはじめの風物詩ですし、仙台を代表として全国各地で七夕祭りも繰り広げられます。その知名度はバレンタインデーとかクリスマスと比べても遜色ないと思います。

 ところが、その知名度に比べて七夕の商業的利用度はまだまだ低いのではないかと僕は考えています。つまり、バレンタインデーやクリスマスをあれだけ商業的に利用して金儲けをしている日本人が、七夕に付加価値をつけてセールスチャンスにしていないのではないかということです。

 確かに七夕祭りはあって商店街や屋台のおっちゃんが儲けてはいますが、デパートなどが「七夕セール」をやっているかと言うと、それよりも夏のバーゲンの方に熱心です。

 またカップルを狙うイベントも物足りません。せっかく「一年に一度だけの恋人の逢瀬」というロマンチック極まりないネタがある割には、「七夕は恋人達の夜」という共通認識ができあがっているとは言い難いでしょう。実にもったいないことです。

 冬はカップルにとって繁忙期です。クリスマスというビッグイベントが終わっても、すぐに正月があり、バレンタインデーがあり、ホワイトデーがあります。12月から3月まではデートとプレゼントの交換ばかりです。当然カップル市場は書き入れ時になります。

 ところが夏はとりたたてビッグイベントがありません。せいぜい花火大会くらい。そこで七夕です。この日の夜だけはカップルが一緒に過ごさないとダメになる、という伝説を作り上げ、しかも二人は必ずどこか決めた場所で待ち合わせなければならないということにすれば、カップルの大移動が起こります。

 出会ったカップルは相手に「これから一年間忘れないで」という思いを込めたプレゼント(例えば肌身離さず身に付けるもの、時計とかアクセサリーとかバッグとか香水とか)を交換をする慣例を作ってしまえば、ホテルやレストランとブランドショップはウハウハです。七夕仕様のカルティエのリングとか、ディオールの香水とか、ダンヒルの名刺入れとか、バーバリーのネクタイとか、いくらでも商品は考えつきます。

 夏の初めのこの時期なら、これから夏に向かって開放的になって盛り上がるカップルにとって序章的イベントとして定着しそうな気がします。ボーナスも出たタイミングですから、お金も使えることでしょう。どうして誰か仕掛けないのかなぁ。絶対儲かると思うのに。


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