幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月29日 ● 杉山ベスト8。

 ウィンブルドンで杉山愛が初のベスト8に進出しました。日本人としては伊達公子以来8年振りの快挙です。杉山は今大会で4大大会での通算勝利数で伊達の記録を上回りました。そしてまた一歩、伊達に近づいたというわけです。

 今年の杉山は開幕戦で優勝したものの、あとはずっと不調が続いていました。ランキングこそ10位前後をキープしていますが、いまひとつ乗り切れないままにウィンブルドンに入りました。ところが1回戦で苦戦した後に、練習で感じを掴んだということで、2回戦以降はずっと絶好調。見ていても本当に素晴らしいプレーを続けています。

 しかも今回はドローにも恵まれました。元々強豪が少ないブロックに入った上に、その数少ないシード選手も次々とダウンしていったために、ずっと自分より格下の対戦相手が続いています。ベスト4をかけた準々決勝の相手もマリア・シャラポワ。美人選手として人気もあり、伸び盛りの選手ですから決して油断できる相手ではありませんが、とは言え勝てない相手でもありません。準々決勝としてはかなり恵まれたドローだと言えるでしょう。

 もしこのシャラポワ戦に勝てば準決勝の相手は恐らくリンゼイ・ダベンポートになります。かつてのチャンピオンであり、未だにウィリアムズ姉妹とベルギー勢を脅かす存在ですから、さすがにこれは強敵です。とは言え、もう一方の山はセレナ・ウィリアムズとアメリー・モーレスモでしょうから、まだダベンポートの方が動きが遅い分だけ杉山としては勝機のある相手だと思います。

 もうすぐ29才になる杉山はツアーを回る女子選手の中ではすっかりベテランですが、衰えるどころかますます進化し続けているところが魅力です。自分で限界をきめたらそれで終わってしまいます。杉山に教えられるところも多いです。


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