幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月26日 ● 参院選の争点隠し。

 今回の参院選、小泉も岡田もマスコミも争点は年金問題、イラク派兵問題だと言っています。違います。いや、実は違わないのですが、それはまたまた小泉の巧みな世論操作にしてやられているだけです。小泉の本当の狙いは消費税のアップと改憲ですが、それを争点にすると自民党と民主党の主張が重なってしまうから、敢えてそれを表面に出さないようにしているだけです。

 年金問題など小泉は消費税を10%に上げてしまえば解決すると思っていることでしょう。イラクの多国籍軍参加だって、憲法9条を変えればいいのです。そして、どちらの点についても自民党と民主党の本音は一緒です。両党に政策上の違いはほとんどありません。ただ、それが国民にばれてしまうと、不満を抱いた票の受け皿が社民党と共産党になってしまいます。それを避けたいだけです。

 参院選後は国政選挙は3年間ありません。その間に消費税を上げ、改憲を本格的に進めるためには、自民党と民主党の議席を最大限増やしておかなければなりません。民主党のせいでほとんど死にかけているこの社民・共産両党を生き返らせることのないよう、小泉と岡田がタッグを組んでいるのです。

 こんなことを言われるのは岡田にとっては不本意かも知れません。しかし、だったらなぜ岡田は消費税と改憲をテーマに掲げないのでしょう?特に消費税については国民は敏感です。年金官僚たちの無駄遣いで破綻した年金問題を解決するために消費税を上げるなんて無法を自民党がやろうとしているのに、それを黙って見過ごすどころか、逆に一緒になって消費税アップを考えているなんて選挙に勝つ気があるとは到底思えません。

 本気で自民党政権を倒したいと思っているのなら、ここは「民主党は絶対に消費税を上げません」と言い切ればいいのです。しかし岡田は所詮官僚上がりですから、そういう政治家としてのハッタリはかませません。選挙には向かない党首を先頭に立てた時点で民主党の負けは決まったようなものでしょう。

 それにしても岡田。消費税を上げると当然消費は冷えるから流通にとっては痛手だと思うのに、よくそれで納得しているなぁ。イオンが黙っちゃいないと思うけど。いや、もしかしたら「勝ち組」イオンは、消費税を上げさせて競争力に劣る他の流通を潰そうと思っているのかも。ダイエーも西友も消費税アップに耐えられる体力なしと読んだとしたら、怖いことです。


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