幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月25日 ● ブルーノートで寺井尚子。

 昨晩は友人に誘われて名古屋ブルーノートで寺井尚子クインテットのライブを聴いてきました。ご存知の方も多いとお思いますが、寺井尚子は日本を代表する人気ジャズバイオリニスト。と言っても、実は僕も名前こそ知っていてもCD一枚持っているわけではなく、生演奏を聴くのももちろん初めてでした。

 ブルーノートに行ったのは昨年末の小曽根真のライブ以来。寺井尚子が名古屋ブルーノートに来たのは今回が初めてということで、あっと言う間に予約が埋まってしまったらしく、昨晩も早い時間から行列ができていました。8時半開場なのですが、僕が8時過ぎに着いた時にはもうすでにかなり長い列。指定席ではないので、早く並べば並ぶほど前の方の席に座れるからこれは仕方ありません。

 演奏は1時間あまりでしたが、MCもほとんどなく曲紹介をしただけで、次々と演奏を続けていきます。『テネシーワルツ』『マイウェイ』のような超有名曲から、まだタイトルもつけていないという新曲まで幅広くプレイし、ジャズに詳しくない観客も楽しめるような構成。名古屋ブルーノート初見参、しかもその初日ということで、かなり熱の入った演奏でした。

 ジャズというとピアノやサックス、トランペットあたりが主役のような気がしますが、バイオリンもまた格別。音楽の素人でジャズの門外漢の僕のような者にも、寺井尚子の奏でるバイオリンの美しさ、自由さ、ふくよかさ、豊潤さが伝わってきます。間近で聴けるライブハウスならではの迫力でした。

 それとともに、ブルーノートというハコの素晴らしさも堪能しました。ジャズを聴きながら料理と酒を味わい、友人と語らう。まさに大人の楽しみです。料金がそこそこ高いせいで、ガキは来ていません。30代はいますが、20代は年輩者に連れられてきているような人がチラホラ。中心となっている世代は40〜50代。僕よりも人生を楽しんでいそうな先輩たちがたくさんいました。こういう大人の文化がもっともっと根付いていけば、日本ももっと豊かで素敵な国になるのになぁと思います。

 夜11時にブルーノートから街に出たら、合コン帰りらしき男女グループに遭遇しました。チャラチャラした品のないホストのような身なりのガキくさい男たちが、派手な女の子たちをスモーク張った黒塗りのベンツEクラスに乗せて走り去っていきました。せっかくの寺井尚子だったのに少し興醒めしてしまいました。


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