幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月22日 ● ウィンブルドン開幕。

 全仏オープンが終わったと思ったらすぐにウィンブルドンが始まりました。テニストーナメントの最高峰。やはりウィンブルドンはグランドスラムの中でも別格です。

 全仏では意外なチャンピオンが男女とも誕生しましたが、逆に言えば有力選手が早めに敗退したため、芝への準備は万全、順当に強豪が勝ち上がりそうな気がします。

 まず男子シングルスですが、第1シードのロジャー・フェデラーと第2シードのアンディ・ロディックがやはり有力でしょう。ともに全仏では早々に負けてしまったため疲れも残っていないでしょうし、グラスコート向きのプレイスタイルですから、決勝で名勝負をしてくれそうな予感がします。

 対抗をあげるとしたら、全仏で意外にもベスト4まで勝ち上がったティム・ヘンマン。第5シードという上位シードもついたことだし、今季好調なだけに悲願のウィンブルドン制覇を虎視眈々と狙っていることでしょう。後は復活の気配を見せているレイトン・ヒューイット。ギレルモ・コリアも全仏の悔しさをバネに頑張るでしょうが、ちょっと体調が心配です。さらに大穴としてパラドン・スリチャパンをあげておきましょう。アジアからウィンブルドンチャンピオンが生まれれば嬉しいことです。

 女子はベルギーの2人が欠場したために、優勝争いはウィリアムズ姉妹中心になります。ただ姉妹ともに準々決勝で強敵と当たります。セリーナ・ウィリアムズはジェニファー・カプリアティ、ヴィーナス・ウィリアムズはリンゼイ・タベンポート。ともにアメリカ対決となります。まるでアメリカ勢に対して悪意があるかのようなドローです。

 それに比べて第2シードの全仏王者アナスタシア・ミスキナはドローに恵まれました。同じ山の有力選手は同じロシアのエレナ・ディメンティエワにマリア・シャラポワと手の内を知っている相手。さらに杉山愛にチャンダ・ルビンのアジア勢です。パワーに劣るミスキナだけに、このドローは胸をなで下ろしていることでしょう。逆に言えば杉山愛にもチャンスがあるドローです。苦手なパワー系がいないだけに、ベスト4までは可能性が十分あります。

 もっと恵まれたのが第4シードのアメリー・モーレスモ。はっきり言って彼女の山に強敵は誰もいません。準決勝までは十分に余力をもって勝ち上がっていけることでしょう。ドロー運と実力を勘案すると、モーレスモが優勝筆頭候補かも知れません。ただ、彼女はここという勝負どころで弱いタイプなので、せっかくのドローを生かし切れないような予感もします。

 優勝争い以外で女子の注目はマルティナ・ナブラチロワ。かつて9回もウィンブルドンチャンピオンになっているのに、まだシングルスに出場する47才。恐るべき人物です。もはや生きた伝説。しかもどうやら1回戦を6-0、6-1と完勝したようです。信じられません。次はエレナ・ドキッチだけに厳しいとは思いますが、まさかドキッチに勝つようなことがあったら本当にナブラチロワ伝説です。

 さらに彼女はダブルスも第3シード。単複両方で活躍する47才。ダブルス第5シードの杉山愛も昨年のディフェンディングチャンピオンなだけに負けていられません。今大会一番注目したい二人です。


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