幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月15日 ● ジダンとベッカム。

 全仏オープンテニスが終わってしまって、これでWOWOWで見るものもないなぁ、なんて思っていたら「ユーロ2004」が始まってしまいました。今年のユーロは選手のコンディションが良くW杯以上にレベルの高いゲームが見られるという噂だったので、どれどれと見てみたところ、いきなり初日に開催国ポルトガルがギリシャに負ける波乱。うーん、サッカーは何が起こるかわかりません。

 で、2日目のハイライトは何と言ってもジダン率いるフランスとベッカム率いるイングランドの対戦。2002W杯以来公式戦負けなしのフランスは今大会の本命。イングランドに勝ち目は薄いかと思っていたら、なんと先制したのはイングランド。ベッカムのFKからの得点だっただけに、これはイングランドが流れを引き寄せたかと思いました。

 前半は余裕のあるように見えたフランスも後半に入ると少しずつ焦りからか歯車が狂いだしたような感じ。そして後半28分、ベッカムがPKのチャンスを得ます。これを入れて2点差となると、イングランドの勝利は決定的かと思われた直後、なんとベッカムはPKを外してしまいました。顔面蒼白という印象だったジダンらフランスが急に息を吹き返しました。

 しかし、それでもフランスはイングランドのゴールを割れないままロスタイムに。もはやこれまでかと誰もが思った時、そこで伝説が生まれました。ジダンがゴール前で得たFKで芸術的なまでに見事なゴールを決めてみせたのです。さらにその直後、フランスはPKを得てこれもジダンがきっちり決めて勝ち越し。ロスタイムの間にフランスは逆転勝利を果たしました。ジダンは伝説のスーパースターへと歩を進めたのです。

 何という試合でしょう。ジダンとベッカムという現代のサッカー界を代表するスーパースターが見せた明と暗。あのPKをベッカムが決めてさえいれば、この試合のヒーローは間違いなくベッカムだったことでしょう。ジダンの伝説は生まれず、ベッカムの人気は再燃したかも知れないのに。その見事なまでのコントラストは、脚本家が書いてもあり得ないようなシナリオとなりました。

 ユーロの試合中継はいつも深夜から明け方になるので、まともな会社員としてはそうそう見てはいられないのですが、また寝不足のネタができてしまいました。危険です。


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