幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月8日 ● むかつくと、むかつかれる。

 昔、ある作家のエッセイを読んだら「最近の若い女性はすぐに『むかつく』と言うが、むかついてばかりいる人は、きっと誰かにむかつかれるようになる」というような意味のことが書かれていました(記憶だけを頼りに書いているので正確ではありません)。

 この文章を読んだ時、僕はまさにその通りだなぁと感じたものです。悪意とか毒を周囲に向かって吐き散らしていると、その人にも同量の毒がたまっていくような気がします。身の周りに毒を漂わせていると、毒の臭気に覆われてしまい、自分の吐いた毒に自分自身がやられてしまいます。

 逆にほんわかとした優しい空気を漂わせている人の周りには、やはり同じような優しい空気が流れていますから、周囲のみんなが気持ちよく優しくなれます。

 最近の僕は以前にも書いたように、なるべく肩の力を抜いて「ゆる〜い」感じでいきたいと思っています。適当に、のんびりと、穏やかに。人に対して怒らず、責めず、可能な限り許す。悲しいことがあっても悲しみ過ぎず、楽しいことがあったらはしゃぎ過ぎないでゆったりと楽しむ。

 鋭敏過ぎるのも考えもので、敢えて少し鈍い人間になれたらいいなぁと思っています。特に不幸を感じるセンサーを鈍らせておくと、自分自身が楽になります。少しの傷は傷じゃないと思えれば、自分も周りもどれだけ楽になれることでしょうか。ピリピリした雰囲気が楽しい人はごく少数です。

 包容力のある人間、度量の大きい人間というのは、「怒りの臨界点」がとても高い人なのだと思います。それは無理な我慢しているわけではなく、本当に少々のことではびくともしない強さがあるからこそ大丈夫なんでしょう。

 若いうちは簡単に切れたり怒ったりむかついたりするのも仕方ないですが、僕も大人ですから少し落ち着いてきたらわかるようになりました。最後に笑うのは「ゆるい」人なんです、きっと。僕もまだまだなんですけど、いちいちむかつかないような「ゆるい人」に少しずつ近づきたいと思っています。


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