幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月6日 ● 謝る以外にどうしたら良いのか。

 「エンタの神様」を見ていたらお笑い芸人「いつもここから」が「謝って済むと思っているのかと言われても、最初から謝るつもりでやってるわけじゃない」「謝って済むと思っているのかと言われても、謝る以外に方法がないから謝っている」(正確ではありません。そもそも知っている人は知っていると思いますが、暴走族の格好をして「ばっかやろうめこのやろうめ」とか言ってるし)というギャグを言っていました。

 正直笑うよりも身につまされてしまいました。と言うのも自分自身がいまある人に対して似たような状況にあって、謝る以外に方法はないなぁと感じていたからです。つくづく一度犯した過ちを償う方法というのは難しいものです。

 ドラマ『北の国から』の名場面で、五郎(田中邦衛)がタマコ(裕木奈江)を妊娠させてしまった純(吉岡秀隆)に「謝っちゃおう」って言う有名なシーンがあります。とにかく誠心誠意謝ろう、とカボチャを出しながら頭を下げる五郎に対して、謝られているタマコの叔父(菅原文太)が「誠意って何かね?」と問う場面。あれを見ていた時も、でも謝る以外に方法はないよな、と僕は思っていました。

 しかし、相手にしてみればやはり「謝って済むと思っているのか」と言いたくなるのもよくわかります。お前は全力で謝って許してもらってスッキリして気が済むかも知れないけど、こちらの痛みはそんなことでは全然回復しないんだ、という怒り。

 ビジネスなら謝るだけではなく、お金で解決することがあります。しかし、個人と個人の場合はお金を出すことでかえってこじれることの方が多いでしょう。今、お金を出せば何とかなるのなら僕は有り金全部出して許して欲しいくらいです。

 でも人間が抱く負の感情は本当に強いものです。簡単に立ち直れるものではありません。笑って水に流すことができればどれだけ楽になれるかわかっていても、そうはいかないのが人間です。だから、謝って済むわけではないのはわかっていても、やはり誠心誠意謝るしか手がないことに悲しさと無力さを感じます。


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