幹事クリタのコーカイ日誌2004

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6月3日 ● 巨人のKKK。

 「KKK」と言えばとんがった帽子をかぶった怪しい白人至上主義の人種差別団体「クー・クラックス・クラン」のことですが、巨人にも巨人至上主義(?)の「KKK」がいます。桑田・清原・工藤の3名です。

 桑田はご存知のようにドラフト時に密約(?)によって不可解なカタチで巨人に入団。その後も莫大な借金を球団に肩代わりしてもらったとかで「投げる借金王」などと言われている巨人一筋のベテラン投手です。

 清原と工藤はかつての西武黄金時代を支え打倒巨人を果たした投打の中心選手だったのに、「いつかは巨人」とばかりにFA権を行使しての巨人入り。二人とも西武時代に比べて巨人での活躍はかなり輝きが落ちるにも関わらず、清原は2000本安打、工藤は200勝を巨人で達成しようと必死です。

 「巨大戦力」と呼ばれる今年の巨人において、この3人は必ずしも戦力的に不可欠なメンバーではありません。代わりになる選手はいくらでもいるからです。まだ工藤は休み休みながらもローテーション投手として頑張っていますが、清原はペタジーニとの併用ですし、桑田はあくまでも谷間の投手。PL学園の「KKコンビ」も今では巨人の窓際「KK」なのです。

 その巨大戦力軍団が開幕からしばらくはずっとモタモタしていたのが、ここにきて7連勝、一気に首位の座を中日から奪ってしまいました。開幕から飛ばしていた阿部やローズの調子が落ちてきて、小久保も故障で戦線離脱。それなのに快調に白星を重ねているのは、実はこの窓際の「KKK」の力ではないかと思います。

 ビッグネーム揃いの巨人の中でも、やはり高校時代からのスターであるこの3人は別格。他の選手から見れば憧れのスターでしょう。その3人が開幕から2ヶ月を経たここにきて調子をぐっと上げてきています。そしてこの3人に引っ張られるようにチーム状態もぐんぐん良くなってきました。

 戦争でもスポーツでも単純な戦力比較だけでは勝ち負けを予測することは難しいものです。大事なのは戦う者の士気。「やるぞ!」「勝つぞ!」とアドレナリンが出てくれば、その力は何割増しにもなります。

 KKKのようなベテランは周りの若い選手を引っ張っていく力になります。堀内監督が彼らの扱い方を間違えなければ、このまま巨人がどんどん走っていってしまいそうです。ちーっとも面白くありませんが。


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