幹事クリタのコーカイ日誌2004

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5月31日 ● 浅越玉砕。

 全仏オープンで初めてベスト16まで進出した浅越しのぶ。4回戦の対戦相手はセレナ・ウィリアムズ。故障によってランキングこそ7位ですが、実力的にはナンバー1。好調の浅越と言えども勝てる可能性はほとんどありませんが、どれだけ食い下がれるか見どころでした。

 そういう意味では浅越は頑張りました。立ち上がりの2ゲームはセレナがミスを連発してくれたお陰で連取。しかし、そこからセレナが本気になってしまい、後はセレナにやられ放題という展開になってしまいました。

 浅越のポイントはほとんどがセレナのエラー。セレナがチャンスボールを力んでミスするか、もしくは楽勝ペースに気が抜けてミスをするかのどちらかです。その後は反省したセレナがエースを連発して立ち直ってしまうので、結局見ていてもハラハラする場面がありません。結果は6-3、6-1でしたが、内容的には4ゲーム浅越が「取った」のではなく、セレナが「落とした」という感じでした。

 ただ浅越とセレナの実力差を考えればこれも仕方ないことだと思います。むしろ浅越がよくおめず臆せずチャレンジしていったと言ってもいいでしょう。ショートクロスやドロップショットをまじえてのラリー、ダブルフォルトを怖れずに攻めていったセカンドサービス。ただ漫然と打ち合ったのではなく、やれることはやってみようという姿勢が見ているこちらにもよくわかりました。

 杉山が期待外れに終わってしまった今大会。代わりに浅越の健闘が救いとなりました。ぜひこの調子でまだ勝ち残っているダブルス、そして1ヶ月後のウィンブルドンで活躍を見せて欲しいと思います。


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