幹事クリタのコーカイ日誌2004

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5月17日 ● 大関受難の時代。

 大相撲夏場所は中日を終えて1敗力士が6人並ぶという大混戦。とは言え、横綱朝青龍に立ち向かえそうな大関陣がその中に含まれていないので、実質的には朝青龍の三連覇はかなり濃厚です。

 それにしても大関の影が薄い場所です。場所前には千代大海と魁皇は横綱を狙える場所という位置づけでした。内容の濃い14勝以上の優勝なら、という話で、それは先場所朝青龍に2差をつけられている割には甘い条件なのですが、日本人横綱待望論の台頭してきている空気が後押しをしているのでしょう。

 しかし前半戦で大関陣はコロコロと負けてしまい、あっさり横綱への道は閉ざされてしまいました。むしろあまり負けすぎるとまた大関陥落かと心配になってしまうくらいです。中日の時点で魁皇2敗、千代大海3敗、武双山4敗。後半戦に上位同士の戦いがあることを考えると、一人くらいは負け越しても不思議はありません。

 最近はやたらと大関が陥落してしまいます。先日引退した貴ノ浪に加え、出島も雅山も大関を落ちてから普通の平幕力士としてずっと相撲を取っていますし、来場所からは栃東もその一人に加わってしまいます。ちょっと前には小錦や霧島も大関を落ちてから引退しました。

 昔は大関のまま引退する力士が大半でしたが、今は横綱に上がれなければ陥落して平幕でとり続け、十両に落ちる時に引退、という道筋ができてしまったかのようです。最近の角界はガチンコ勝負が増えたせいか、怪我も多いし、星を買うことも難しくなっているようです。当然、力が落ちたり故障を抱えた大関が地位を守るのも大変でしょう。

 大関と言えば相撲協会の看板力士なのですが、どうもこうなると単なる中間管理職状態です。リストラされないように頑張っていただきたいものです。


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