幹事クリタのコーカイ日誌2004

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5月13日 ● チワワで騙されるか。

 日弁連が消費者金融の広告にクレームをつけて中止を要請したとか。要は、可愛いチワワや女性ダンサーがCMに出ることで、若者が安易にサラ金から借金するよう助長しているので放送を中止しろ、ということらしいです。なんかそれってクレームになっていない気がするのですが。

 広告を出す目的というのはイメージアップ、シェアアップのためです。消費者金融会社は「サラ金」という悪いイメージが浸透しているので、そのイメージをアップさせて、決して悪い奴ではないですよ、だから気楽に借りてくださいね、と訴えることが広告の目的です。そのために広告クリエーターは頭をひねってチワワが登場したりしているのです。

 消費者金融の広告は決して嘘をついているわけではありません。あくまでもイメージを上げているだけ。なのに日弁連はサラ金はイメージアップをするな、サラ金は危ないから金を借りるなと言えと主張しているのです。どうして自分たちの首を絞めるようなことを消費者金融会社が自らしなければならないのでしょう?それで消費者金融会社が潰れたら誰が責任を取るのでしょうか?それとも日弁連が損失補填をしてくれるとでも言うのでしょうか?明らかに日弁連は文句を言う相手を間違っています。

 サラ金から違法すれすれの高金利で金を借りることが悪いという前提があるとしても(そもそもその前提がおかしいでしょう。悪いのなら法できちんと規制すべきです)、それは貸す方が悪いんじゃありません。借りる方が悪いに決まっています。無理矢理貸しているわけじゃないんですから。

 消費者金融会社に営業妨害的なクレームをつけるよりも、チワワに騙されて高金利で安易に金を借りてしまうバカな若者をきちんと教育すべきですし、そういう教育を怠っている学校や文部科学省にクレームをつけるのが筋と言うものです。金融や経済に関する基本的な教育をせずに社会に放り出す教育制度が間違っているのです。

 確かにグレーゾーンの消費者金融も多くあることでしょう。サラ金に手を出して自殺したなんて話も後を絶たないようです。しかし、悪徳業者が言葉巧みに老人を騙して詐欺まがいの手口で年金をかすめ取っているわけではないのです。多くの人が微笑ましく好感をもって見てしまうような広告を敢えて槍玉に挙げるのは、日弁連の「話題作り」が見え見えで決して好感は持てません。あざとさではチワワ以上だと思います。


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