いよいよゴールデンウィークに突入です。と言っても、僕はカレンダー通りにしか休めないので、大型連休というわけではありませんが、世間がそういうムードになると、何となく仕事していても少しのんびり感が出るので嬉しいですね。お盆に働いているのと同じで「本当は休みなのに」とブツブツ言いながらも、どこかいつもとは違う非日常感があって悪くありません。

　で、連休の初日「みどりの日」はミックスダブルスの大会に出場します。１年半ほど前に参加した大会で、それからすっかりご無沙汰していたのですが、久しぶりに出るミックス大会だけにちょっとわくわく。楽しくテニスができたら良いなと思っています。

　ミックスダブルスというのは恐らくとても特殊な競技です。何と言っても男女が対等の立場で一緒に戦うのです。メジャーなスポーツで他にこういう種目は知りません。スポーツどころか、男女差が本来はないはずの頭脳競技である将棋や囲碁ですら、一部の例外を除いて基本は男女別です。

　性差による肉体的なハンデがある以上、男女を分けるのは当たり前だと思うのですが、遊びでテニスをするアマチュアのみならず、プロですら正式な種目として未だにグランドスラム大会にも残されているところがテニスの奥深さだと僕は考えています。

　ところが、競技志向の人の中にはミックスダブルスを嫌う人がいます。「本気でできない」などとそういう人は言うのですが、実はそんなことはありません。性差があるペアだけに、いかにそれをカバーするか、そして相手の弱点をいかに巧みにつくか、というところにミックスダブルスの豊かな戦略性があるのです。

　ただ力任せにオーバーパワーすることがテニスだと勘違いしているようなタイプの人には理解できないことでしょうが、「生涯テニス」を目指す僕としては、パワーやスピードよりも戦略・戦術が大きく左右するミックスダブルスから学ぶことが実にたくさんあります。

　そういうわけで早く寝て試合に備えなければ。勝っても負けても学ぶことはできますが、できたら勝って学びたいので。