幹事クリタのコーカイ日誌2004

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4月18日 ● 74年振りの勝利。

 少し古い話になりますが、先週の金曜から日曜に大阪で行われたデビスカップ・アジアオセアニアゾーン2回戦でインドと対戦した日本チームは、最終戦にもつれ込みながら、本村剛一がパエスを破り勝利を収めました。新聞など一般マスメディアの報道では淡々とその結果が伝えられただけですが、実は日本テニス界にとっては大きな大きな一勝だったのです。

 デ杯はご存知のように男子テニスの国別対抗戦。サッカーのW杯と同じ位置づけのものです。しかし、残念ながら昔に比べて今では人気もその権威もそれほど高いわけではなく、トップ選手の中には出場を拒否する者もいるくらいです。

 しかしそんな中でも日本は常にベストメンバーで臨んでいます。現在日本が位置するアジアオセアニアゾーンのグループ1は、トップ16ヶ国で形成されるワールドゾーンの直下のクラス。今回インドとの2回戦を制したことで、ワールドゾーンへの入れ替え戦に進出しました。9月のチリ戦に勝てば悲願のワールドゾーン入りとなるわけです。つまりレベル的にはようやくW杯に出場できるようになったサッカー代表と同程度。したがって、今回のインド戦勝利の重要さも理解してもらえるとは思いますが、インドに勝ったというのは単にそれだけではありません。

 実は日本がインドに最後に勝ったのは1930年。74年も前のことなのです。それ以来なんと17連敗を続け、ようやくその長い連敗の歴史を今回止めることができたのです。この間、クリシュナン父子やブパシ、パエスなどの名選手に阻まれ続けてきたわけですが、今回はそのパエスで3勝を狙ってきたインドに対し、総力戦で挑んでもぎ取った勝利。まさに総合力の勝利でした。

 次のチリ戦は初対戦。世界トップ20に入っているマスーとゴンザレスの二枚看板がいて、200位台の選手しかいない日本に勝ち目はない感じですが、勝負はやってみないと何が起きるかわかりません。去年からベッカーやイバニセビッチなどを育てたボブ・ブレットをスーパーバイザーに迎えた日本は確実にチーム力を向上させています。歴史を動かして欲しいと思います。

 それにしてもこれだけの大勝利、しかも劇的な逆転勝ちだったにも関わらず、これほど世間が無関心というのも寂しいですね。「まだまだだね」とリョーマも言いそうです。


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