実は僕は誕生日を覚えるのが得意です。と言っても、有名人の誕生日はそれほど知っているわけではありませんが、友人の誕生日は一度聞くと大抵覚えています。特にそれが女性の場合は誕生日を覚えているととても喜ばれることが多いので、結構記憶にとどめています。

　テニスサークルの女性陣の誕生日は、時々試合のエントリーの時に記入しなくてはならないので、余計に記憶に鮮明です。昔はよく誕生日のプレゼントを彼女たちに贈ったりもしていました。

　しかし、ある時期からあまりそういう行動はしなくなりました。せいぜいメールで当日におめでとうとお祝いの言葉を伝えるくらいで、わざわざプレゼントを用意することもなくなりました。

　その原因の一番大きな理由は、線引きが難しくなってきたからです。以前はサークルの女の子というのはみんな同じようにサークルに関わっていたので、こちらも同じように接していれば良かったのですが、最近は人によって関わり方にかなり差があります。かなり深くサークルに関与してくる人もいれば、本当に顔を出しているだけ、というライトな感覚の人もいます。

　誕生日のプレゼントをするのならメンバーによって差をつけるのもおかしいですし、かと言って、本当に浅くしか関わっていない女の子に僕がプレゼントをしても果たして喜んでもらえるのかどうかも疑わしいからです。そんなことをされては迷惑、と思われるくらいなら最初からしない方がマシです。

　と言うわけで、誕生日だと知っていながら敢えてスルーしてしまう日が最近増えました。で、スルーしている間に、その女の子がサークルを辞めてしまうと、僕の中でその女の子の誕生日の記憶だけが取り残されてしまった感じがしてとても不思議なのです。

　昨日15日、そして今日16日、さらに19日もかつてサークルに在籍した女の子の誕生日です。いちいち覚えていなくてもいいのに、意外と忘れられない自分にビックリしています。今度一度どれだけの女の子誕生日を覚えているか、書き出してみようかな。だからなんだ、という、実に無意味な結果になると思うけど。