幹事クリタのコーカイ日誌2004

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4月4日 ● 愛工大名電決勝へ。

 ついに愛工大名電が決勝にまで進みました。予想はしていたとはいえ、よくここまできちんと勝ち上がったものです。かつて「球国愛知」と呼ばれた愛知県勢も、東邦高校が1989年春に優勝して以来、甲子園での優勝から遠ざかっています。15年振りの大旗をつかんで欲しいところです。

 今回の愛工大名電の野球は従来と比べてかなり異質です。イチロー、工藤公康、山崎武司といったタイトルホルダーを輩出してきたこれまでの「名電野球」とは、細かい小技は使わずに、ガンガン打っていく豪快な野球でした。

 それは中京、東邦という愛知の二大名門校が、いかにも高校野球らしい固い守りと小技を駆使した「勝つ野球」をするのに対し、小細工なしの真っ向勝負を特性としてきたからです。それゆえにこれまでなかなか最後まで勝ち切ることができなかったわけですが、代わりにプロ野球に多彩な人材を送り込むことができたとも言えます。

 ところが去年秋の神宮大会で優勝した愛工大名電はガラリと変身しました。昨年までの強打を捨てて、バントを基本とした掻き回す野球を身に付けたのです。甲子園でも毎試合のようにバントを積み重ねて相手を揺さぶり勝ち上がってきました。一番確実でしかも相手に嫌がられる野球です。

 昔からの高校野球ファンとしては、正直言って愛工大名電にこんな野球をして欲しくはありません。そんな野球は中京や東邦に任せて、名電には伸び伸びと打ちまくる姿こそ期待したいのですが、それで負けても良い、というのはあくまでも部外者の意見。当事者ならどんなスタイルの野球であれ、まず勝つための最大限の努力をするのが当たり前。折角の伝統のスタイルを変えたのですから、ぜがひでも優勝して結果を出して貰いたいものです。


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