幹事クリタのコーカイ日誌2004

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3月23日 ● そしてクイーンだけが残った。

 もうこれは「古き良き時代のドラマ」としか言いようがないですね。『プライド』の最終回。『白い巨塔』の最終回で「泣いた」という話はたくさん聞きましたが、『プライド』の場合は、「怒った」「笑った」「呆れた」のどれでしょう?僕は呆れて笑っちゃいました。

 とにかく無理矢理大団円に持っていくというのは、古き良き時代のドラマの手法ですよね。最後にみんな「良い人」になってしまって、みんながハッピーになってめでたしめでたし。1980年代までのドラマでしょ、そんなの。谷原章介と中越典子の事務所が抗議でもしたんでしょうかね?このままではうちのタレントのイメージが悪すぎるって。

 坂口憲二は生きるか死ぬかの大怪我のはずなのに随分と早く復帰しちゃうし。最後の試合は、あれはアイスホッケーの試合ではなくて、何かのショーでしょ。佐藤浩市のわざとらしい失明演技は、芹沢鴨の片手間にやっているからあんな臭い芝居になったんでしょうか?ライトアップされた観覧車の向こうに上がる花火、その下でキスをする主人公二人。作っている人たちは恥ずかしくないですか?僕が主役だったら、脚本家だったら、演出家だったら。恥ずかしくてクレジットは「アラン・スミシー」にしてください、って言いそうです。

 クイーン。僕たちの世代にはなかなか思い入れのあるバンドです。青春の思い出のひとこまです。『ボヘミアン・ラプソディー』も『伝説のチャンピオン』も『ウィ・ウィル・ロック・ユー』も「あぁ、これこれ!」と震えるナンバーです。

 だからこそ、このドラマの主題歌で使われたことが複雑な気分ですね。大切な思い出を引きずり出されて、みんなに撫で回されて、手垢にまみれさせられたような感じ、かな?でも僕たち世代はそう思っても、このドラマでクイーンを知った若い人たちが素直に「良いな」って思えるのなら、それはやっぱりクイーンの力ですからねぇ。良いものは残る。

 ただ「流行り」で終わってしまって、「もう古いよね」なんてバカなことを1年後に言われるとしたら、やっぱりイヤだなぁ。


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