幹事クリタのコーカイ日誌2004

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3月22日 ● いかりや長介の死から。

 いやりや長介が亡くなって、ちょっと時の流れを感じしみじみしてしまいました。自分たちが子どもの頃にテレビで見ていた芸能人が今はすっかり老人と呼ばれる年齢になっていて、次々と他界していく。ドリフターズはすでに荒井注も故人になっており、クレイジーキャッツもハナ肇なく、コント55号も老いました。寄席芸人も次々と鬼籍に入っていきます。

 もちろん、お笑い芸人ばかりではありません。好きだった歌手も俳優も文化人もスポーツ選手も同様に老いて亡くなっていきます。そして気づけば自分も43才なんていう恐ろしい年齢になっていました。

 僕と同世代のスポーツ選手はほとんどもう引退しています。辛うじてゴルファーだけが現役ですが、相撲はもちろん、野球やサッカーでもみな解説者や監督に転身しています。かつては若手だった芸能人もベテランになったか、どこかに消えたか。スポーツ選手や芸能人は若くして有名になりますから、同世代感覚が強いものです。そんな人たちがテレビの中でベテラン扱いされていると、自分自身もそんな気分になってしまいます。

 なにより、いかりや長介は僕の父親と同じ年齢です。父も昨年来、ずっと調子が悪く入退院を繰り返しています。介護している母親は、滅茶苦茶元気な人で、70才近い今も未だに水泳にカラオケに旅行にと飛び回っていますが、父親の病気でそれも思うようにできずストレスがたまっているようです。親が老いる姿を見ると、余計に自分がすっかり大人になったんだなぁ、と感じてしまいます。

 こんな風に時の流れを感じ、少し感傷的になるのは、いつも決まって春です。特に満開の桜が咲くと「これで何回目の桜だろう?あと何回この桜を見られるのだろう?」と思います。土日とも元気にテニスして、日焼けして健康的に真っ黒になっている外見の割に、僕の心の中はアンニュイなんですから。そう言えば、アンニュイって最近あまり使わないですね。若い頃はちょっと斜に構えてアンニュイを気取ったものですが、どんどん明るいテニスバカになってしまいました。


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