幹事クリタのコーカイ日誌2004

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3月11日 ● 中年男の理想の「中身」。

 こちらで「カッコ良いのにモテない」という話が出ています。要は中身がない男だと指摘されたようでへこむ、ということなんですが、確かにそれを言われると男としては辛いよなぁ、としみじみ思ってしまいました。

 幸い(?)僕はそう言う指摘をされたことはありません。それは僕が「中身が充実している」からか「カッコ良くない」からかは、敢えて自分で突き詰めて考えたくはないのでわかりませんが、特にこうして中年になってくると、若い頃よりもますます中身を充実させていかないとダメだよなぁ、という思いはあります。なにせ所詮見てくれでは若者には勝てないからです。

 ところが、この「中身」というものが何なのか、これが結構難しいのです。簡単に思いつくのがまず「頭の良さ」。それも単に学校の「お勉強」ができるような頭の良さではありません。もちろん知識の多さも必要ですが(モノを知らない中年なんてかなりイヤです)、先を読む洞察力とか、生きていくための知恵があることとかも中年ならば欲しいところです。さらに場の空気を読む能力とか、相手の考えていることを理解する力、当意即妙に受け答えができるウィットなど、コミュニケーション能力もぜひ必要だと思います。

 次に性格。若い頃なら単に優しいだけでも許されたかも知れませんが、中年には時には厳しい決断をできる強さも必要ですし、何事にも動じない肝の太さ、人を許したり受け入れたりという器の大きさ、懐の深さも欲しいところ。もちろん嫉妬心や僻み根性はなるべく払拭するか、少なくともそれを表に見せないだけの強さと演技力も必要です。

 さらに言えば、仕事ができること、リーダーシップを発揮できること、お金をある程度持っていること、ユーモアがあること、センスが良いこと、モノの良さがわかることなど、本当に中年男に欲しい要素を求め始めるとキリがありません。そして、これらを備えている上で、それを必要以上にひけらかさないで威張らず控え目にしていることができる、それが僕の考える理想の中年男の「中身」ですが、もちろん自分自身そんな立派な人物になれているわけもないのが書いていて辛いところです。

 それに、例えこれだけの条件を揃えた立派な中年男性がいたとして、それで本当に女性に「モテモテ」になるかというと、多分そうでもないところが難しいところです。こんな「中身」は全然伴っていないのに、「フェロモンが出ている」だけの遊び人に可愛い女の子をスッとさらわれてしまうんですよねぇ。

 と言うことで、若者は「中身」を充実させる厳しい道を歩むか、「フェロモン」を出しまくる似非イタリア人になるかを良く考えて今後の人生を歩んだ方がいいと思います。


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