幹事クリタのコーカイ日誌2004

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2月28日 ● それは槇原敬之の陰謀〜前編〜。

 半年前にここで書いたKちゃんと久しぶりに話をしました。半年前に付き合っていた彼氏とは3ヶ月後にはあっさり別れたようです。で、Kちゃんは現在彼氏募集中なのですが「クリタさんみたいな人とはワタシ付き合いたくないなぁ。だってK、ヤキモチ妬きだから」。なにか僕に対する認識に誤解があるようですが、それは置いといて続きを拝聴します。

 「Kね、付き合うなら、その人のナンバー1よりオンリー1になりたいの」。出ましたSMAP病。昨年『世界にひとつだけの花』が流行ってから、こういうことを言う女の子が増えました。ただ、言い方は違えども、女の子は昔からよくこの手の発言をして男を困らせます。

 男が「キミのことが誰よりも一番好きだよ」と最上級の誉め言葉を言ったつもりでいると、「なに、一番って?と言うことは二番や三番もいるってこと?」と怒られてしまう、という例のパターンです。最上級のつもりが、よく考えたら比較級だった、というわけですね。

 この言い換えが「ナンバー1よりもオンリー1」になりたい、になっただけのことで、とりたててKちゃんが洒落たことを言っているわけではないのですが、本人はちょっと得意気なので敢えて突っ込むことはしません。

 ただその時にKちゃんにも言ったのですが、「オンリー1」が希望なら「モテナイくん」を相手にすることになるよ、という話をしました。もちろん、男がリップサービスで「キミだけだよ」と言うことは簡単ですが、本来女性を獲得できるタイプの男性は数が少ないので、他の女性もほっておくわけはないのですから、どうしたって競争せざるを得ません。競争のない男を選ぶということは、すなわち他の女が手を出さないマニアックな物件ということになります。

 男は本来構造的に「ばらまく性」です。多くの女性に自分の遺伝子をばらまいて種族を繁栄させようと考えます。女性は「育てる性」なので、より優秀な遺伝子を獲得しようと男を奪い合います。結果として、男と女が10人ずついれば、1人か2人の男に女の人気が集中して、彼らが全ての女を独占することになるのです。

 以上は竹内久美子的考察ではありますが、あながち外れてはいないと思います。現実にモテる男は一握りですし、男はいろいろなタイプの女性に惑わされますが、女は自分が欲する特定の男に集中し他の男には目もくれません。もちろん例外は男女ともいますが、多くはそういう感じですよね。

 「どうして一番とか二番とかいるわけ?」と女性が思うのも、男は何人もの女と付き合っているわけではなくても、大袈裟に言えば地球上の全女性を対象に考えているからです。だからその中で「一番」というのは、男からすると素直に誉め言葉なのです。「キミのことを世界で一番好き」というのは、文字通り全人類でトップだと思っているのです(リップサービスの場合は除きます)。ところが女性からすれば最初からターゲットは一人だけですから、一番も二番もないわけで、こいつ何を言ってるんだということになるわけです。

 しかし、こうやって考えてくると、本来順位争いをしているのは実は女性であることがわかります。男は別にその女性の一番でも二番でもこだわらないわけで、とにかく種の保存のための行為ができればOK。ところが女性はライバルを蹴落とし上位ランクにならないと遺伝子を獲得できないし、仮に何とかその男の遺伝子を獲得することはできても、下位ランクではその後のフォローが期待できないので困ります。

 とは言え、光源氏の世界と同じで、男に甲斐性があれば、「ナンバー1」でも「ナンバー2」でもさして問題はありません。ランク上位であれば遺伝子は獲得できます。少なくとも「オンリー1」にこだわる必要はないはずですが、ならば、どうしてKちゃんは「オンリー1」がいい、なんて思っているのでしょう?

 珍しく話が長くなってきました。「槇原敬之の陰謀」にたどり着くには、もう少し時間がかかるので、明日の後編に続きます。


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