幹事クリタのコーカイ日誌2004

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2月26日 ● 姓が変わる話。

 僕は結婚前の女性と親しくなると(友達としてです)、なるべくファーストネームで呼びたいと考えています。実際にサークルの女の子も「スズキさん」「タカハシさん」ではなく「アキコちゃん」「ヒロミちゃん」などと呼んでいます。

 もちろん、全部が全部そう呼べるわけでもなく、仕方なくファミリーネームで呼ぶ場合も多いのですが、親しくしていればしているほど、後で何となく困ったことになることが多いのです。つまり、彼女たちが結婚して姓が変わることがあるからです。

 それまで「オカダさん」だったのが「ヤマモトさん」に変わっても、呼び慣れた「オカダさん」を急に変えるのは妙なものです。もちろんいきなり「ジュンコさん」とファーストネームで呼ぶのもおかしいし。また逆に向こうから「ヤマモトです」と電話やメールで名乗られても「誰それ?」状態になってしまいます。

 ところが世の中には旧姓をあっさりと捨てて、新しいダンナの姓を嬉々として名乗る人が結構いるんですよね。名乗られた相手がわかろうがわかるまいがお構いなしで、「わたし結婚したんだから!」という事実を世間に対してそんなに自慢したいのか?と意地悪く思ってしまうほどの勢いで高らかに新しい姓(だけ)を名乗ります。

 名前というのは姓名セットなものですし、その一部が変わるというのは、大きく言えばアイデンティティに関わる問題のはずです。ところがそれを楽々とクリアしてしまう一部の女性の精神構造は実に逞しいと言うべきなのでしょう。

 実はうちの夫婦は結婚前から別姓派なのです。もちろん籍は入っていますから戸籍上は同じ「クリタ」ですし、学校でも子どもと同じ姓じゃないと困りますから「クリタ」と名乗っていますが、実は結婚して17年になるのに、カミサンは未だに古い友達などには旧姓を使っています。年賀状も相手によっては旧姓で送っているし、表札は結婚した時から両方の姓が出ています。

 それはカミサンも僕も、人の名前は姓名でセットだと考えているからです。知り合った時の姓名がその人を表す名前なのですから、途中で変わるのは困ると。そして、名前は単なる識別記号ではなく、生まれた時から長い間そう呼ばれ続けることで、そこに言霊のように魂がこもっていく気がするのです。だから無闇と変えるものではないと思うんですけどねぇ。

 それにしても夫婦別姓論議って進みませんね。僕が結婚した頃から「間もなく別姓も認められるようになるから」と言われ続けているのですが、未だに先が見えません。別にお母さん(お父さんでもいいんですが)だけ家庭内で姓が違っても、慣れてしまえば特に困りませんけど。


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