幹事クリタのコーカイ日誌2004

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2月23日 ● 『主人公』より『案山子』。

 昨晩NHK衛星で「オールリクエストさだまさし」という番組が生放送されていました。さだまさしの148曲から視聴者のリクエストでトップ10を選ぶという企画です。若い人にはさだまさしなんて「北の国から」でラーラーラララーと歌っているだけのオジサンでしょうが、我々の世代には思いっ切りストライクなシンガーソングライターです。

 僕の大学時代の親友N橋は今でこそ新聞社のデスクなんてやっていますが、当時は名古屋市民会館であったさだまさしの5日間連続コンサートに通い詰めたりするほどの大ファンで、彼のクルマに乗るたびにさだまさしを聞かされました。僕は今でも当時彼に作ってもらったさだまさしのオリジナルベストカセットを聴くことがあります。

 さて、番組でのリクエストの上位はほぼ順当な結果でした。1位が『主人公』、2位が『風に立つライオン』、3位に『案山子』。以下『親父の一番長い日』『償い』『雨やどり』と続きます。『フレディもしくは三教街』が9位タイに入っていたのは、古くからのファンが多いな、という印象でした。強いて言えば『朝刊』(リクエスト対象曲が『朝刊2002』だからかな?)とか『追伸』『道化師のソネット』『笑顔同封』『木根川橋』あたりがもっと上位にきて欲しかったし、『吸殻の風景』が148曲に入っていないのも納得いきませんでしたが。

 トップ3は番組内で生でさだまさしが歌ったのですが、どれも本当に名曲だと思います。さだまさしらしい「語り」にメロディをつけたような歌詞を聴かせる歌ばかりでしたが、それぞれの歌詞の世界がさっと聴くものの頭の中に広がります。

 トップが『主人公』なのは広がりという意味でも仕方ないと思いますが、僕の個人的な1位は断然『案山子』です。都会に出ていった弟を想う兄の心情を手紙形式で歌う曲ですが、僕にも離れて住んでいる弟がいるだけに、この歌が作られた頃から心に沁みる歌でした。

 そして今、父が病気になって倒れ、その看病で疲れている母を見ていると、余計に離れて住んでいる弟に声をかけたくなりますし、家族の絆というものを考えてしまいます。そんな状態で聴く『案山子』は10代の頃に聴いたのとはまた別の感慨をもたらしてくれました。

 この番組は昨年がさだまさしデビュー30周年だったことから企画されたようですが、できたら他の歌手でもやってみて欲しいものです。井上陽水、松任谷由実、中島みゆき、南こうせつ、小田和正、谷村新司、松山千春、サザンオールスターズ、山下達郎など、実現すれば絶対に見るけどなぁ。


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