幹事クリタのコーカイ日誌2004

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2月21日 ● 俺ら東京さ行ぐだ。

 会社の同期のO本が東京転勤になります。来月1日赴任ということで、かなりいろいろと慌ただしそうですが、とりあえず昨晩はごく内輪の気のあったメンバーを集めて壮行会を開きました。

 O本は僕と一緒に入社し、二人揃って名古屋支社の同じ部署にコピーライターとして配属になりました。当然若い頃はいつも一緒にいて、仕事だけではなく遊びもつるんでいました。女の子と遊ぶ時も一緒ですから、結婚前のあれやこれやも良く知っています。

 お互いの結婚相手と出会った時にも、僕たちは一緒にいました。僕の結婚式ではO本は仲人代わりに結婚の証人となってくれましたし、彼の結婚披露宴では当然僕は司会をつとめました。結婚した時期もわずか1ヶ月違いです。20代の頃は本当にいつも一緒にいたものでした。

 残念ながらと言うか、ある意味では当然と言うべきか、30代以降はそれぞれに家庭もできたし、仕事に対する志向性の違いもあって、それほど密な関係ではなくなりました。しかし、僕の中ではいくら離れていても彼とは兄弟のような気持ちを抱いていますし、恐らく彼も近い感情は持ってくれていることでしょう。

 O本の実家は千葉にあり、大学までずっと東京だったせいで、元々が名古屋出身の僕と違って、若い頃は本当に東京に戻りたがっていました。20代の頃はいつもよく一緒に飲みに行っては、いきつけのカラオケスナックで吉幾三の『俺ら東京さ行ぐだ』を熱唱していました。「東京転勤」が彼の仕事へのモチベーションだったとも言えます。

 それから20年。一戸建ても改築し、子どもが高校受験というこの時期に東京転勤というのは、複雑なものがあるでしょう。しかも今回は2年程度の赴任ということになりそうなので、単身で行くことにしたそうです。いわば「名古屋の人」として東京に行くわけです。20年前の彼にしてみれば、それってOKなわけ?と叫びたくなることでしょう。

 昨晩飲みに行ってO本は久しぶりに『俺ら東京さ行ぐだ』を当時と同じように替え歌にしながら熱唱した後、「当時はバカなことを歌っていた」と述懐しました。年月というのは本当に人を変える力があります。今の彼は名古屋の良さ、名古屋の楽しさをしっかりと実感した上で、東京に行くのです。だからこそ、僕は彼が東京でも、そして戻ってきた後の名古屋でも、さらに活躍してくれることを願っています。


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